楽しかった旅行も、きょうで終わりとなります。この日は、バンテアイ・スレイという遺跡と、トンレッサップ湖というところの観光でした。
これは、カンボジアで2日間お世話になった、サリナ・ホテルです。みなさんフレンドリーで、日本人への対応もよく、なかなか居心地のよいホテルでした。
バンデアイ・スレイは、その彫刻の壮麗さでは、アンコール・ワットにも引けを取りません。この彫りの深さは、当時の技術レベルの高さを感じさせますね。これは、最も美しいとされる「塔門」に彫られたレリーフ。カーラと呼ばれる神獣に乗ったヴィシュヌ神。
これが、「東洋のモナリザ」と紹介されるデヴァター像です。かつて、フランスの小説家アンドレ・マルローは、祠堂の壁面に施されたこれらの彫像を盗もうとして捕まえられたことがあるそうです。のちにマルローは、フランスの教育・文化相にまでなった人物ですが、このときのことを書いた小説『王道』によって、このデヴァター像は世界的に有名になりました。
こちらのデヴァター像も美しいです。遺跡保存のために近づくことができないので、これが精一杯です。アンコール・ワットのものと比較しても、彫りが深くて、表情は柔和ですね。