「観るだけ美術部」部長のブログ

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[旅行案内]★バンデアイ・スレイ(カンボジア・10)

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★バンデアイ・スレイ
 「バンテアイ」とは「砦」、「スレイ」は「女」で、「女の砦」を意味するそうです。大部分が赤い砂岩により建造されています。規模こそ小さいのですが、精巧で深く彫られた美しい彫刻が、全面に施されていることで有名です。こうしたことから、観光客には大変な人気があり、「アンコール美術の至宝」などと賞賛されてもいます。中でも(ここに掲載した)デヴァターの彫像は、『東洋のモナリザ』とも呼ばれています。
 967年、ラージェンドラヴァルマン王が臨席する下で着工式が行われ、息子のジャヤーヴァルマン5世の代に完成しました。建立は、近くの土地を領し王師を務めていたヤジュニャヴラーハが行ったとされています。アンコール朝の衰退に伴い、忘れ去られていましたが、1914年に再発見されました。1923年にはフランス人のアンドレ・マルローがデヴァター像を盗み出して逮捕され、一躍注目を集めました。マルローは、後にこの体験を基に、小説『王道』を記しています。現在は、カンボジアの安定に伴い、多くの観光客が訪れています。
 寺院はラテライトと紅い砂岩で築かれており、東を正面としています。外周壁の塔門をくぐり、75mの参道を進むと、第1周壁と、その塔門に着きます。周壁はラテライトで築かれ、南北94m、東西109mあり、濠を囲んでいます。塔門をくぐり、土を盛った橋を渡ると、第2周壁とその塔門があり、正面に祠が見え始めます。
 塔門をくぐると、次は左右にリンガが並んだ参道を進み、第3周壁の塔門に入ると、中には刻まれた碑文が見られます。それを抜けると、中央祠堂の前室に至ることになります。ここまでの塔門は、中央に近づく程に間口と高さを狭めており、遠近により狭い寺院を広く見せる手法が取られています。
 寺院中央の南北に三つ並んだ祠堂と前室は、丁字型の基段上に築かれており、基段上へ登るには、前室の三方と南北祠堂の正面に加え、中央祠堂の背面に階段が有ります。祠堂は、全面が彫刻で飾られており、中央の祠堂には、門衛神の「ドヴァラパーラ」が、南北の祠堂には「東洋のモナリザ」と評されるデヴァターの像が柔らかな曲線で彫られ、美しい姿を見せています。
 
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