「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[駅グルメ]★かなやの『かにめし』(長万部駅)

イメージ 1
長万部が誇る駅弁、かなやの「かにめし」。昭和25年(1950年)からの歴史があります)

★かなやの「かにめし」
(WEBサイト→)http://www.e-kanaya.com/kodawari.html
(WEBサイト→)http://www.e-kanaya.com/(「かにめし」販売予定)

 全国の駅弁大会でも大人気の「かにめし」。長万部町の歴史・文化とも言える特産品です。現在では、全国のかにの産地で「かにめし」が売られるようになりましたが、その元祖は長万部駅のかなやの「かにめし」だと言われています。
 昭和の初め、函館本線室蘭本線が交差する長万部町は、交通の要衝として多くの人々で賑わっていました。「かにめし」の誕生は、戦後、弁当の食材の入手が困難になり、駅構内で弁当を立売販売していた「かにめし本舗かなや(当時は長万部駅構内立売商会)」先々代の金谷勝次郎が、他の地方での食生活を査察するため地方出張に行った際、留守を預かる妻が弁当に代わるものをと、車内で「茹で毛ガニ」の販売したのがきっかけです。出張から戻ったじゃ津次郎は、妻が考案した茹で毛ガニの販売を大変喜び、カニのおいしさを一年中味わってもらえるようにと考え出したのが「かにめし」だったそうです。完成までに50種類以上の施行を繰り返し、その都度長万部駅の鉄道職員に試食してもらい、納得のいくまで作り込み、昭和25年(1950年)ついに「かにめし」は誕生しました。(長万部観光協会HP「かにめしの歴史」より)

イメージ 2
(車内販売終了後の2019年3月24日に地元のスーパーマーケットで購入。1080円)

 「かにめし」は、北海道に多くある海鮮弁当のように派手さはありませんが、食べれば食べるほど病みつきになる味ですね。しばらくたつと、また食べたくなるんですよね。多くある他駅の「かにめし」とは違い、カニの身はタケノコと一緒に水分がなくなるまでじっくり炒ってあるのが特徴。水分が飛び、カニの旨みがギュッと凝縮される印象です。付け合わせの佃煮も、第49回函館圏優良土産品推奨会において最優秀賞を受賞するほどの大人気商品です。

 全国の駅弁大会でも大人気のかなやの「かにめし」ですが、しかし、2019年2月28日、スーパー北斗、北斗号での車内販売終了に合わせて、「かにめし」の積み込みも終了となりました。昭和の情緒が、またひとつ消えることになってしまい、残念でなりません。しかし、かなやさんの「かにめし」は、駅前の売店、国道沿いのドライブインで、引き続き販売することになりました。駅前の売店は特におすすめで、販売所の横、すぐのところに特急の自由席の模した休憩所があり、そこで「イートイン」ができます。シートは、実際に特急列車で使われたものを購入して使用しています。正面のTV画面では列車の風景などの映像が流れており、車内でお弁当を食べている疑似体験ができますよ。

イメージ 3
(途中まで食べてから、ハッと気づいて写真を撮影。美味しくって、つい(笑))

 それにしても、昭和情緒がどんどん消えていくのには、寂しさしかありませんね。「昭和は遠くになりにけり」です。なお、国道沿いのドライブインでは「かにめしバイキング」もやっていて、好評ですよ。参考まで。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。

↓いつも足しげく訪問していただき、ありがとうございます。きょうも1クリック、よろしくおねがいします。

あしたはきょうよりもっといい日。