今季のＪ１戦力分析をしています。前編に続き、後編です。
■↓前編は、こちら
★Ｖ神戸
今季の神戸は、資金力に物を言わせて、大型補強を断行。展開次第では、Ｊ１優勝も狙える布陣が固まりました。最も驚いたのが、ＤＦ伊野波（←ハイデュク・スプリト）の移籍。欧州でのプレーを希望していたのですが、ここにきて神戸と２年契約。ＣＢもボランチもサイドもでき、確実に戦力が増しました。ＦＷに田代（←鹿島）ＭＦに野沢（←鹿島）橋本（←Ｇ大阪）ＤＦに高木（←Ｇ大阪）と補強。穴が無く非常に脅威です。
★清水Ｓ
選手層が若返り、とても面白い存在。ＦＷ高原、ＭＦ小野などのベテランを軸に、若手が躍動すれば上位進出もありそうです。特に、ＦＷ大前、白崎などがブレイクすれば、上位進出も狙える戦力なのは確かでしょう。ＣＢがやや手薄な感じがするので、若さが悪い面で出るとブレーキがかかるかも知れません。そのあたりを突きたいですね。
★川崎Ｆ
かつての「強いフロンターレ」復権に挑みます。昨季の相馬監督は不調のときに立て直せなかったのですが、今季はどうでしょう。印象的なのはジュニーニョ（→鹿島）の退団。彼の代役が見つからないというのが実情です。中盤の中村が気持ちよくプレーできるように、周りが動き出せるようにならないと、上位進出は難しいでしょう。ＭＦ山瀬、稲本らの復調が鍵。ＣＢが薄いのも気になります。
★Ｃ大阪
攻撃的なセレッソですが、そのスタイルをどこまで維持できるかな。ＣＢ上本（→仙台）の移籍により、山下（←札幌）を獲得しました。コンサとしては悔しい移籍でした。ＣＢ茂庭は時おり「軽い」プレーを見せるので、そこを修正できるでしょうか。中盤の倉田（→Ｇ大阪）の移籍も痛いところ。ＭＦ清武の海外移籍も取りざたされている上、Ｕ－２３代表が欠けたときの配置も気がかり。
★大宮Ａ
今季の補強の目玉がＦＷチョ・ヨンチョル（←新潟）。台風の眼になるはず。ＦＷラファエル、ＭＦ東との連携が深まれば、攻撃陣の迫力は増すでしょう。ＭＦカルリーニョス（←サンパウロ）の加入は好材料。ＣＢに不安があるのは今季も引き続きの懸案事項であり、ここが悩みの種。それが克服されれば、１けた順位もありえそう。
★Ａ新潟
ＭＦチョ・ヨンチョル（→大宮）ＤＦ酒井（→シュツットガルト）が移籍し、左サイドの顔ぶれが変わりました。ＣＢ千葉（→広島）の移籍も痛いです。ＦＷに矢野（←フライブルグ）が加入し、ＦＷ平井（←Ｇ大阪）との攻撃陣は層が厚くなりました。いっぽう、守備には一抹の不安が残ります。最終ラインは移籍してきた大井（←磐田←湘南）と菊地が中心でしょうか。左サイドに元コンサの石川が入りそうです。
★浦和Ｒ
ペトロヴィッチ監督が、浦和をどう変えてくれるか見てみたいです。ＤＦ槙野（←ケルン）の加入は、その最大のアピールポイントです。結果を出さないと、サポーターも待ちきれないかもしれません。難しい舵取りが求められます。Ｊリーグでは珍しい３バックということですが、ＤＦ永田、ＤＦ坪井などタレント揃い。ＭＦ阿部（←レスター）が中盤の底。あとは決定力次第で、上位進出もありえそうです。
★Ｆ東京
優等生集団からの脱却を果たしたＦＣ東京。しかし、その「泥臭いサッカーの代名詞」ＤＦ今野（←Ｇ大阪）の存在があまりに大きく、その移籍後の補強が後手に廻っています。ＤＦ加賀（←磐田）を獲得して森重と組ませる計画のようですが、間に合うでしょうか。今季はＡＣＬもあり、折り合いをうまくつけられるのか、試練の年となりそうです。
★Ｓ鳥栖
ＦＷ豊田を残すことができたのが何より。昨季と同様の活躍を見せてくれれば、攻撃陣では他チームと遜色がありません。中盤から後ろが、どうしても弱いのが不安材料。しかし、そこはあらかじめわかっていることなので、持ち前の戦力でやっていくしかありません。札幌としては、残留争いを制するためにも、負けられない相手です。
★Ｃ札幌
そして、我らがコンサドーレ札幌。こうして見てくると、さすがはＪ１という感じですね。昨季とは比べ物にならないほどの、他チームとの戦力差です。コンサが現有戦力を維持しつつ（怪我人を出さない）、他チームの弱いポイントを的確に突く、ということしかないでしょう。昨季だって、選手の大量流出があったにも関わらず昇格できたではありませんか。決して希望は捨てません。可能性がある限り、応援します。
ＣＢ山下（→Ｃ大阪）の移籍が誤算。ノース（←Ｆ東京）を獲得しましたが、ここが固まっていないのが苦しいところです。サイド、中盤と、意外にも（？）層が厚くなったので、ＣＢの早い安定が求められます。ＭＦ河合が怪我などで欠けることが無いよう、祈るばかりです。残留が最大の目標です。
今季、部長は札幌ドームのシーズンチケットを買いましたよ。開幕戦は仕事の関係で行けなさそうなのですが、そのほかの試合は、頑張ってドームに行きます！
■最後に、順位予想です！
第１集団 名古屋Ｇ、柏Ｒ
第２集団 Ｇ大阪、Ｖ神戸、鹿島Ａ
第３集団 Ｖ仙台、浦和Ｒ、Ｆ東京、大宮Ａ、Ｓ広島、横浜Ｍ
第４集団 清水Ｓ、Ｊ磐田、川崎Ｆ、Ａ新潟、Ｃ大阪
第５集団 Ｓ鳥栖、Ｃ札幌
※『サッカーマガジン』（２０１２．２．７）号を参考にしています。ありがとうございました。
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