今季のJ2リーグは、JFLから昇格してきた町田ゼルビア、松本山雅を加えて、22チームで争われます。今回は、そんな激戦地となったJ2リーグにおける、各チームの戦力分析をしてみます。なお、情報源は、雑誌『サッカーマガジン』(2012.2.7)です。
★V甲府
京都と双璧の選手層。監督の城福氏は経験もあり、しっかりとしたチームを作ってくるはず。チームは今季、攻撃的にシフトするようです。FWハーフナー(→フィテッセ)、FWパウリーニョ(→G大阪)、DFダニエル(→名古屋)などが流出しましたが、現有戦力でも十分。FWダヴィ、DFドゥグラス(←グレミオ・バルエリ)が軸。
★A福岡
監督が代わりましたが、目指すチーム像が見えてきていません。MF松浦(→磐田)らの流出が相次ぎ、今季は苦しそうです。DF、MF、FWとも、数枚のカードがそれぞれ足りない、という印象。
★M山形
こちらも監督が代わり、その戦術の浸透は未知数。FWは古橋(→湘南)、長谷川(→大宮)を手放し、かわりにFW中島(←仙台)、萬代(←鳥栖)を獲得。これが吉と出るか?
★徳島V
昨季は最終節で、あと半歩昇格に届かなかった徳島。就任した小林監督は実績も十分で、期待が持てます。補強は後手に廻った印象。コンサゆかりのFWジオゴ(←札幌)、MF上里(←F東京)に期待します。
★東京V
川勝監督は残留したものの、MF菊岡(→栃木)、FW河野(→F東京)を慰留できなかったのが痛いですね。チーム作りに時間が掛かるようだと、今季も序盤戦で苦しい戦いも予想されます。
★J千葉
昨季はFWオーロイ頼みだったチームですが、今季は「繋げる」サッカーを目指すらしいです。DF山口(←G大阪)MF兵頭(←柏)、FW荒田(←磐田)など戦力は充実しており、昇格も狙っています。
★京都S
★G北九州
昨季は低位に予想されながらも、三浦監督の現実路線で見事に8位。今季はマークも厳しくなるので、真価を問われることになりそう。若手が多く、多くは望めないところか。
★T草津
副島監督になって3年目。選手層に恵まれているわけではないけれど、現実路線を踏襲してここまで来ました。MF熊林、松下を軸にしぶとく戦っていきたいところでしょう。
★栃木S
昨季は昇格候補に挙げられながらも失速。今季は主力が大幅に流出して、苦しい台所事情となっています。特にDF大久保(→徳島)、MF水沼(→横浜M)、リカルド・ロボ(→柏)の流出が痛いです。
★R熊本
こちらも昨季期待されながらも低位に甘んじたチーム。赤字転落やスポンサーの撤退などが絡み、今季も浮上はやや難しいかなと思います。そのなかでMF藤本(←大宮)、養父(←川崎)の加入は救いです。
★大分T
資金難のなか、12位と踏みとどまった大分。今季もそれほどの戦力ダウンは避けられそうです。選手層が薄いので、怪我などが心配です。
★F岡山
昨季はチーム史上最高位の13位となり、今季に掛ける意気込みは大きいです。補強もまずます。あとは、昨季同様にFWチアゴが躍動してくれるかどうかですね。
★湘南B
チームは「超攻撃的」に作り直すそうです。若手が多いので、波に乗れば面白いですが、大崩れの心配もあります。FW古橋(←山形)のリーダーシップに期待します。
★愛媛F
昨季とそれほど戦力の変化は無さそう。FW斎藤(→横浜M)の移籍を、どこまで埋められるかが鍵となります。守備陣の再構築にアライール(←京都)を補強できたのが心強いです。
★K富山
昨季の主力は、ほぼ残留したという印象です。「10位以内」が目標と、現実的な順位を目指しながら、若手のレベルアップを期待しています。
★水戸H
★横浜F
昨季は昇格争いを演じると思われながらも、屈辱の18位。今季に掛ける意地を期待したいところです。DFに堀之内(←浦和)を獲得し、高地と組ませるボランチは厚くなった印象です。あとは監督の手腕でしょうか。
★G鳥取
チームの精神的支柱でもあった服部(→岐阜)の移籍は大いに痛いところ。なかなか穴は埋まらないと考えます。チームの舵取りを誤るようだと、低位に沈む危険性もあります。
★F岐阜
守備の再構築を目指し、MF服部(←鳥取)、DF池田(←愛媛)を獲得。今季も沈むようだとチームの存続にも関わるでしょうから、是が非でも勝たなければならないところです。
★町田Z
★松本F
※最後に、J2の順位予想です。
第1集団 京都S、V甲府
第2集団 J千葉、M山形、徳島V、A福岡、東京V
第3集団 G北九州、横浜F、水戸H、湘南B、T草津、栃木S、大分T
第4集団 F岡山、愛媛F、K富山、R熊本
第5集団 G鳥取、松本F、町田Z、F岐阜
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