★講演会/阿部幹雄ほか 「探検の系譜」 写真家、南極観測隊員(49・50・51次)
北海道大学総合博物館、2012年8月12日(日) 12:30
「テントで暮らし、スノーモービルで6200km を旅した南極。氷河はまるで氷の海のようだった。セール・ロンダーネ山地は、氷の海に浮かぶ島々。白夜で一日中、沈まぬ太陽。夏とはいえ最低気温は氷点下25℃にもなり、風速30mを超えるブリザードが吹きすさぶ。二つの大陸が衝突してできたゴンドワナ超大陸の衝突境界が、セール・ロンダーネ山地。6億年~5億年前の大陸衝突によって生まれ、いまの南半球に存在する大陸の始原の姿があった。南極で見えるのは氷と岩だけの地球だ。土も草原も森もない。億の時間単位で考える地球の姿だった。そんな風景を見ていると“剥き出しの地球”を感じた。剥き出しの地球とは、「宇宙に存在する惑星」の姿である。私の人生観は変わった。南極で、生まれて初めて惑星としての地球を感じ、自分が宇宙に生きていることを実感したからだ。 」(阿部幹雄)
この講演会は、北海道大学総合博物館で開催される「剥き出しの地球 南極大陸展」に合わせた講演会です。北海道山岳界においては、阿部さんのほか、同行した樋口さんも、カリスマ的な存在でした。部長は、樋口さんにもお会いしたこともあります!
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