「観るだけ美術部」部長のブログ

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[講演会]赤羽茂乃「スーホの草原にかける虹 赤羽末吉の人生と絵本」

(赤羽末吉『スーホの白い馬』)

★赤羽茂乃「スーホの草原にかける虹 赤羽末吉の人生と絵本」

 北海道立文学館、2023年9月9日(土)14:00

(WEBサイト→)

www.h-bungaku.or.jp

 絵本『スーホの白い馬』(モンゴル民話、大塚雄三再話、赤羽末吉画、福音館書店、初版1967年)は、馬頭琴の由来を雄大なモンゴルの風景のうちに表現して、出版から55年あまりを経てなお、日本中の子どもたちに読み継がれてきました。

 赤羽末吉(1910年-1990年)は、22歳で旧満州(現在の中国東北部)に渡り、1943年には内蒙古(現在の内モンゴル自治区)を訪問。その壮大な風景に感動してスケッチや写真に収め、引き上げの際も命懸けで持ち帰ります。それらが『スーホの白い馬』の誕生につながりました。赤羽末吉はこのほかにも、日本、モンゴル、中国の少数民族の民話を取材して描いた絵本や、ユーモアあふれる創作絵本などを生み出しました。1980年には、子どもの本の最高の国際賞と言われる国際アンデルセン賞画家賞を日本人で初めて受賞しています。

(赤羽末吉 「スーホの白い馬」の画家展)

 本展では、『スーホの白い馬』をはじめとして、赤羽末吉の親しみやすく、かつ格調の高い画業の魅力を、原画を高精細に再現したピエゾグラフを交えて紹介します。また、アイヌの民話を取材し描いた絵本『けちんぼおおかみ』(神沢利子文、赤羽末吉絵、偕成社、1987年)や、東北や北陸地方での入念なスケッチに基づく「雪」の表現にも注目します。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立文学館さま(HP)よりお借りしました。

 

あしたはきょうよりもっといい日。