★奥白滝信号場(石北本線)
2001年6月30日をもって旅客扱いを廃止し、信号場化されています。大正2年に最初の入植者があったようで、往時には駅前に小市街も形成され、現在は草むらと化している駅前広場で盛大な盆踊りが開かれたほど賑わったと言います。しかし離農者が相次ぎ、1983年(昭和58年)に無住地となりました。上越(かみこし)駅も、奥白滝駅も、駅の無人化と同時に無住地になっているので、最後の住人は国鉄職員だったのでしょう。駅前には廃屋が見られるほか、旭川紋別自動車道の工事事務所もあって、意外に明るい雰囲気です。
駅舎は開業当時1933年(昭和7年)からの建物で、現在は保線詰所として利用されています。やはり豪雪地帯ということで、最初から考慮されていたのか立派で、現在でも堅牢な造りです。
駅がなくなって長い歳月がたてば、奥白滝の歴史は完全に闇の中に埋もれてしまうことになります。幸いなことに、地元有志によって「奥白滝駅舎を保存する会」が結成され、何らかの形で有効活用していく方向へ動き出しているそうです。奥白滝駅周辺は、開拓地跡が白滝高原キャンプ場として整備されています。
★奥白滝信号場(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%A5%E7%99%BD%E6%BB%9D%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E5%A0%B4