★御崎駅 駅舎(JR室蘭本線)
御崎駅(みさきえき)は室蘭市にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅です。相対式ホーム2面2線を有する複線区間。転轍機を持たない棒線駅となっています。線路東側の駅舎側ホームが下り1番線、対向側ホームが上り2番線となっています。互いのホームは両ホーム南側を結んだ跨線橋で連絡しています。かつての繁忙期には、単式ホーム・島式ホーム複合型の2面3線の配線でした。対向側のホームが島式で、西側に上下線共用で使用されていた副本線の3番線が存在し、そこから駅構内西側の貨物線、付近の日通埠頭や日本製鋼所への専用線が分岐し、旅客よりも貨物の取り扱いを重要視された駅でした。鉄道研究者の原田勝正さんに、「壮観というほかない」と評されたこともあると言います。これら多数の貨物線、専用線は、共に遅くとも1993年(平成5年)までに全て撤去されました。また、ホームの先には瓢箪畑が設けられていました。
現在は無人駅となっています。1989年(平成元年)築の駅舎は、先代の建物より規模が縮小されていますが、化粧窓や明り窓、レトロな照明器具、備品として油彩画も掲げられ、喫茶店を思わせる建物となっています。かつては駅舎内に売店も存在していて、その痕跡は現在でも確認できます。
(御崎駅駅舎内に掲げられている油彩画。作者名も題名も由来記もないのですが、
御崎駅にかかわりの深かった「瓢箪」が描かれており、地元民に愛されてきた駅舎なんだと
いうことがわかります。この作品の由来などをご存知の方、いらっしゃいますでしょうか)
なお、御崎駅構内には「室蘭線発祥の地」碑があるのですが、定期的な草刈りなどの整備がされておらず、野ざらし状態です。貴重な記念碑ですから、大切に保存してほしいものです(室蘭線発祥の地記念碑については、のちほど取り上げます)(2012.8.現状を確認)
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
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