「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[工芸品]★渡辺一夫 木彫り展 幼き頃の思い出

渡辺一夫 木彫り展 幼き頃の思い出

 大丸札幌店、2021年7月7日(水)ー7月13日(火)

(WEBサイト→)

www.daimaru.co.jp

 木彫ひと筋50年あまり、木と対話を重ね、素朴で優しい作品を創作する釧路市在住の渡辺一夫さん。動物や音楽、優しい少女像、気品に富む女性像などをモチーフに制作することで定評のある渡辺一夫さんのぬくもりと優しさ、独創性にあふれた最新作およそ30点をお楽しみください。

[陶芸展]★三上慶耀 鹿追窯展

★三上慶耀 鹿追窯展

 札幌三越、2021年7月6日(火)ー7月12日(月)

(WEBサイト→)

www.mitsukoshi.mistore.jp

 

 十勝の自然が創り出した鹿追町の粘土と植物(草木)の自然の灰釉を使用し、長年の鹿追窯の歴史の研究のもとで作陶する鹿追焼の三上慶耀さん。本展では、花器、鉢をはじめ、皿、椀などの普段使いの器などおよそ200点を展示販売いたします。

[講演会]★(当館学芸員)「ギャラリートーク 歌川広重 名所江戸百景展」

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歌川広重 名所江戸百景展)

★(当館学芸員)「ギャラリートーク 歌川広重 名所江戸百景展」

 小樽芸術村・似鳥美術館、2021年7月13日(水)14:00

(WEBサイト→)

www.nitorihd.co.jp

 『名所江戸百景』は、歌川広重が亡くなる2年前の1856年(安政3年)から順次刊行され、その死後を合わせたおよそ3年の月日をかけて、118図が版元である魚屋栄吉(「魚栄」)により刊行されます。その後、梅素亭玄魚による目録と2代歌川広重による『赤坂桐畑雨中夕けい』が追加制作され、119図と目録を合わせた120図で感性となりました。縦長の画面と実験的な構図で、江戸の町とその近郊の名所、そこに暮らす人々の生活の様子が活写されています。また、緻密な彫りと、随所に施されたぼかし摺りや雲母摺り、空摺りといった、浮世絵版画の最高級の技術が用いられている点も魅力です。

 本展ではさらに、「明治の広重」小林清親(前期)、「昭和の広重」川瀬巴水(後期)の作品も合わせてご紹介いたします。絵師たちが選んだ江戸の名所をご覧ください。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、小樽芸術村さま(HP)よりお借りしました。

[企画展]★いきもの図鑑 展

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(山岸正巳 『無題(釧路湿原)』)

★いきもの図鑑 展

 西村計雄記念美術館、2021年2月19日(金)-7月11日(日)

(WEBサイト→)

http://www.musee-nishimura.jp/

 

 西村計雄と山岸正巳による「いきもの」が描かれた作品を中心に紹介する鑑賞入門展です。犬や猫などの身近なものから特別天然記念物まで、「油彩画で描かれた生物図鑑」を読み解くように、親子でお話しながらご覧いただければ幸いです。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、西村計雄記念美術館さま(HP)よりお借りしました。

[講演会]★江口寿史 ライブドローイング

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江口寿史 イラストレーション展「彼女」)

江口寿史 ライブドローイング

 北海道立旭川美術館、2021年7月10日(土)11日(日)10:30

(WEBサイト→)

artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp

event.hokkaido-np.co.jp

 本展は、漫画家・江口寿史さんのイラスト作品を大規模に紹介するものです。江口寿史さんは、ギャグ漫画『すすめ!!パイレーツ』(1977年)で連載デビューし、続く『ストップ!!ひばりくん』(1981年)で大ブレークします。江口流の絵作り、とりわけ女性を美しく描く卓越したセンスと、若者のファッションや音楽など時代の流行を巧みに取り込む描写は、その後の漫画のスタイルを変革し、ジャンルを超えたアーティストに大きな影響を与えました。

 本展の見どころは、江口寿史さんがタイトルを「彼女」とした通り、女性を描いたイラストに特化した点です。20世紀の手描きの時代から、21世紀の手描きの下絵をパソコン上で仕上げる時代へ、また、漫画からイラストへ-江口寿史さんの制作手法や表現の場は変遷しましたが、常に変わらない40年の画業を貫く強い想いが、本展に沿えた言葉に溢れます。

 40年にわたって綴った、およそ400人の「彼女」たち。その果てしない進化の筆跡をたどります。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立旭川美術館さま(HP)よりお借りしました。

[日本画]★蒼野甘夏 日本画展 夢とあこがれと強さ

★蒼野甘夏 日本画展 夢とあこがれと強さ

 札幌三越、2021年7月6日(火)ー7月12日(月)

(WEBサイト→)

www.mitsukoshi.mistore.jp

 

 確かな技術で日本画の伝統技法を用いつつ、しなやかで繊細な筆致でモダンとレトロのあいまった、爽やかで凛とした佇まいの女性を描く日本画家の蒼野甘夏さん。日本画家として、古典的な手法の中に、漂う艶やかさと軽やかさを併せ持つ女性たちのしなやかな眼差しを瑞々しく表現して来られました。その作品は存在感を放ち、幻想的で、時に優しく、時に強く、夢と憧れと強さを内面に秘めているかのようです。時代の日本画壇を担う人気実力派作家でもある蒼野甘夏さんが表現する世界観をぜひご高覧ください。

[特別展]★小川原脩 展

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(小川原脩展)

★小川原脩 展

 小川原脩記念美術館、2021年4月25日(日)ー7月11日(日)

(WEBサイト→)

www.town.kutchan.hokkaido.jp

 小川原脩は1911年、倶知安町の東側、八幡地区で生まれ、旧制倶知安中学在学中の14歳で油彩画と出会い、19歳で東京美術学校西洋画科へ進学し、本格的に画業を開始しました。戦争時代を経て帰郷して以来、2002年に91歳で生涯を終えるまで、その人生の大半を郷里での創作に費やし、画家としての道を歩んできました。当館が所蔵する小川原作品は、すべての時代を網羅し、その数はおよそ700点に及びます。1930年代に彼は働く人間のリアリズムを追求し、1940年代初頭にはシュルレアリズムと出会い前衛的なグループに属しました。50-60年代には世界的な抽象表現の先端を感じ取り、膨大な作品を制作します。70年代には自らの境遇を託した動物たちの姿を中心に、そして80年代以降には自然と人間が交歓するアジアの大地を朗らかに描きました。それぞれの時代に画家が向き合ったテーマは多岐にわたりました。

 本展では、この倶知安に身を置きながらも、広く世界へと関心を向け創作を続けた画家。小川原脩の遺した作品を、時代背景と共に一望する試みとなっています。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、小川原脩記念美術館さま(HP)よりお借りしました。

あしたはきょうよりもっといい日。