「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[企画展]★杉村介庵 松前藩医 新選組永倉新八の養父 クローズアップ展示2

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(杉村介庵 松前藩医 新選組永倉新八の養父 クローズアップ展示2)

★杉村介庵 松前藩医 新選組永倉新八の養父 クローズアップ展示2

 北海道博物館、2020年4月11日(土)-8月13日(木)

(WEBサイト→)

www.hm.pref.hokkaido.lg.jp

 江戸幕府お抱えの剣客集団・新撰組の幹部隊士として幕末の京都で剣をふるった永倉新八は、明治維新後の1871年(明治4年)、松前藩の医師・杉村家の婿養子となって杉村義衛と名を改めました。生まれ育った松前藩江戸藩邸を19歳のときに飛び出して新撰組に参加した永倉新八が、再び松前藩に戻ることができたのは、家老・下国東七郎の世話があったと伝えられています。本展では、永倉新八が婿養子に入った松前藩医・杉村家にゆかりの資料について紹介します。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道博物館さま(HP)よりお借りしました。

 

[演奏会]★飯村真理 ミュージアムコンサート

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(飯村真理 ミュージュアムコンサート)

★飯村真理 ミュージアムコンサート

 北海道立帯広美術館、2020年8月8日(土)11:00、14:00

(WEBサイト→)

www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp

 

 北海道立帯広美術館で行われるミュージアムコンサートです。飯村真理さんは、札幌交響楽団の副首席奏者です。飯村真理さんは東京芸術大学祭学中より小澤征爾音楽塾、サイトウキネンフェスティバルなどに参加。2008年よりドイツ・フライブルグ音楽大学に留学。2010年シャルロッテ王妃国際ヴァイオリンコンクール3位。2015年より札幌交響楽団に所属。2017年より第一ヴァイオリン副首席奏者。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立帯広美術館さま(HP)よりお借りしました。

[工芸展]★木彫 仁吉 いのちのささやきが聞こえる 10年の軌跡展

★木彫 仁吉 いのちのささやきが聞こえる 10年の軌跡展

 札幌三越、2020年7月28日(火)-8月10日(月・祝)

(WEBサイト→)

www.mitsukoshi.mistore.jp

 

 北海道知床で木彫りに魅せられ、動物と人間の融合をテーマに新しい木彫り表現を模索している仁吉(にきち)さん。優しく鳥と語らうエゾシカ、瞳を閉じて祈りを捧げるウサギ、互いの体温を感じて寄り添うシロクマなど、しなやかに野を生きる動物たちを彫りながら、その中に人間の「生」の切なく愛おしい物語を描いています。本展では、作家の息吹により新たな生命(いのち)が宿った動物たちの木彫り50点を展覧いたします。

 なお、8月1日(土)13:00より、仁吉さんによるギャラリートークを予定しています。

 

 

 

 

[コンサ]★J1第5節-第6節

 わが北海道コンサドーレ札幌は、新型コロナウィルス流行拡大防止のため、アウェイ4連戦を戦い、ようやく北海道に戻ってきました。このアウェイ4連戦は、チームにとってコンディション維持の苦しい試合が続きましたが、結果は4戦して2勝2引き分け、勝ち点8という満足できるものでした。そして、北海道に凱旋です!!

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(頑張れ、北海道コンサドーレ札幌!!)

J1第5節 札幌 2-2 仙台

J1第6節 札幌 1-1 FC東京

 

 第5節は、アウェイ4連戦の最後、べガルダ仙台との対戦でした。この試合は先制を許し、MF荒野の退場も重なり、後半早々に追加点を許すなど、苦しい試合展開となりました。が、ここからです! MFチャナティップが小柄な体を伸ばしてヘディングシュートを決めて1点差、そのあとも怒涛の攻撃を見せました。後半アディショナルタイムでは、FWジェイのシュートのこぼれ球をMF田中が押し込んでついに同点。コンサの地力を証明した試合となりました。荒野、きみは猛省しなさい。あれはフェアプレーじゃない。

 続いて、地元札幌に戻ってのホーム開幕戦。部長は自粛して、TV観戦です。強豪FC東京に一進一退。コンサのよいところも、FC東京のよくないところも出た試合でした。それでもいい時間帯に、オリンピック世代のMF菅が先制。後半間際に追いつかれ、勝ち点3を取れなかったのは残念でしたが、コンサの地力も感じられたよい試合だったと思います。

 

 次は、横浜Fマリノス戦。昨季の優勝チームとの対戦です。頑張れ、北海道コンサドーレ札幌!!

[建築物]★北海道大学事務局本館(旧北海道帝国大学予科教室)

北海道大学事務局本館(旧北海道帝国大学予科教室。北海道大学敷地内に現存)

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北海道大学事務局本館。1937年(昭和12年)の建築)

 北海道帝国大学予科教室の老朽化にともない、1935年(昭和10年)に第1期、1937年(昭和12年)第2期工事。鉄筋コンクリート造り3階建て。設計は落藤藤吉(北海道帝国大学営繕課)、施工は東山某(第1期)、沖津組(第2期)。左手の西側棟が第1期。戦後、法文学部(1947年設置)などの校舎として利用され、1966年(昭和41年)から現施設となりました。

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(非常に抑制された意匠ですが、裏玄関に素敵な装飾がありました)

 外観は旧理学部本館(現在の総合博物館)や旧農学部本館(現在のバイオサイエンス研究棟)と同じスクラッチタイル貼りですが、戦時体制下の建設のためか、装飾は極力抑えられた感じ。1977年(昭和52年)正面玄関に車寄せとひさしが接続されています。

[講演会]★(当館学芸員)「ギャラリートーク 神田日勝回顧展 大地への筆触」

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神田日勝 大地への筆触展)

★(当館学芸員)「ギャラリートーク 神田日勝回顧展 大地への筆触」

 神田日勝記念美術館、2020年8月1日(土)14:00

(WEBサイト→)

kandanissho.com

 北の大地で農民として生きながら、絵を描くことに短い命を燃やした孤高の画家、神田日勝。彼の遺した作品は、いまなおその輝きを失わず、多くの人の心をとらえています。2020年は、神田日勝が32年の短い生涯を閉じてからちょうど50年。その没後50年を記念して開催される本展は、本格的な回顧展としてはじつに42年ぶりのものであり、東京・鹿追・札幌の3会場に巡回します。

kandanissho2020.jp

 本展では、神田日勝の代表作を網羅すると共に、最新の研究成果を盛り込みながら、彼が影響を受けた同時代作家の作品も展示します。地方の農村にいながらにして、同時代美術に鋭敏に反応していた、知られざる神田日勝の魅力についてお伝えします。

 巡回展第2会場となる鹿追展では、会期を前期と後期に分け、一部作品を入れ替えながらお楽しみいただけます。

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神田日勝 『馬(絶筆・未完)』、1970年、神田日勝記念美術館)

 生きることと、描くこと。それらが一つであった画家、神田日勝の世界を心ゆくまでご堪能ください。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、神田日勝記念美術館さま(HP)よりお借りしました。

[建築物]★古河記念講堂(旧東北帝国大学農科大学林学科教室)

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(古河記念講堂。1909年(明治42年)の建築。有文)

★古河記念講堂(旧東北帝国大学農科大学林学科教室。北海道大学敷地内に現存)

sapporo-jouhoukan.jp

 1906年(明治39年)、古河鉱業足尾銅山鉱毒事件判決後も社会の非難を浴びていました。また政府は日露戦争後の財政不足のため、各地で盛り上がる帝国大学昇格運動に対応できずにいました。そこで、内務大臣で同鉱業の顧問も務めていた原敬が古河虎之助に出資を勧めます。古河は帝国大学創設費として百万円を政府に寄付。そのうち約14万円が北大の前身・東北帝国大学農科大学に分配されました。
 古河講堂はその時新・増築された全国8棟のうち現存する唯一の建物です。設計は茨文部大臣官房建築課・新山平四郎、施工は札幌の大工・新開新太郎が担当。建築面積127.5坪、総工費3万円余の建物は6ヶ月の工期を経て、1909年(明治42年)11月に林学教室として誕生しました。
 「古河家寄贈」と正面に記された白亜の洋館は、当時の建築技術の粋を集めたものになりました。緑色が印象的な左右翼屋のフランス・ルネサンス様式のマンサード屋根(腰折れ屋根)と、両翼のドーマー窓が華麗に配置されています。外壁は下見板張り。玄関ポーチや屋上中央の塔屋など、全体として統一のとれた美しい建物です。

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(館内のいたるところに「林」の文字をあしらった意匠が見られる)

 玄関を入ると仕切扉の上に「林」をデザインした欄間があり、その奥にはイオニア式円柱を手摺子にした階段が目に入ります。半円形の明かり取り窓やアーチを支えるインポストなども独特な装飾が施されています。国指定の登録有形文化財であり、さっぽろ・ふるさと百選。内部は文学部の研究室として使われているため、現在のところ一般公開はされていません。

 

 

あしたはきょうよりもっといい日。