「観るだけ美術部」部長のブログ

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[建築物]★北浜レトロビルヂング(大阪市)

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(北浜レトロビルヂング。竣工は1912年(明治45年)で、界隈で最も古い)

★北浜レトロビルヂング大阪市
(WEBサイト→)https://blogs.yahoo.co.jp/openuniversity2010/37946799.html(過去ログ)

 土佐堀川中之島公園を背に、大阪証券取引所の向かい側に建つのが「北浜レトロビルヂング」です。もともと、証券の仲買業者の社屋として、明治45年(1912年)に竣工した建物で、築100年を超えていますが、リノベーションされて、現在でも現役で使用されています。船場・北浜界隈の名だたる近代建築の中でも、最も古い煉瓦造り建造物のひとつであり、イギリスのグラスゴー派の影響を受けているとされています。設計者は不明。登録有形文化財の指定を受けています。

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土佐堀川を隔てた対岸から遠望。ビルに挟まれて、窮屈そうです)

 町屋サイズと言ってもよい規模の建物を、この界隈に残すのは、大変な苦労があると思います。高速道路から初めてこの建物を見たときには、絵本『ちいさなおうち』を連想してしまいました。

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船場・北浜界隈で、のこ規模の建築を維持していくのは、大変な苦労だと思います)

 「北浜レトロビルヂング」は、地上2階、地下1階の総煉瓦造りの事務所ビルです。正面開口部は、花崗岩の切り石を用いて縁取りし、玄関アーチを変形アーチ5本の柱型で受け、2階は大きく窓枠を置いてアクセントとしています。入口には大きなティーポットが看板として吊るされています。

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(建物を正面から。エンブレムと、ユニオンジャックが誇らしげですね)

 現在は、1階が英国風ケーキ・紅茶雑貨ショップ、2階が紅茶通の間で人気を集める英国アンティークの雰囲気漂う喫茶店です。ドアノブや電気のスイッチなど、店内のいたるところに英国製のインテリアが使われています。扱う雑貨も、どれもが素敵。

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(1階は雑貨ショップ。調度品も含め、雰囲気はとてもよい)

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(玄関の上がり框。幾何学模様のタイルが雰囲気を盛り上げてくれます)

 現在の所有者は、内装に白壁、エメラルド・グリーンの柱や窓枠、フローリングの床面、調度品に至るまで、出来る限り英国製のアンティークを使用しています。

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(平日の夕方なら空いていると聞いて行ってみたが、1時間待ちと言われて諦めた)

 ケーキやスコーン、サンドイッチなどが付くアフタヌーンティーセットが、この店の人気メニュー。紅茶はイギリス、フランス、インド産のものなど、およそ40種。ケーキは毎日店内で手作りされているそうです。2階のカフェスペースの窓からは、中之島のバラ園が一望でき、雰囲気は最高です。

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(こちらの建築物は、登録有形文化財に指定されています)

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。

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