★大坂城 桜門枡形(ますがた)の巨石「蛸石」と「振袖石」
桜門の内側には、本丸の正面入口を守るため、石垣で四角く囲まれた「枡形」と呼ばれる区画が設けられ、上部に多聞櫓(たもんやぐら)が建てられた。この枡形は、徳川幕府による大坂城再築工事の第2期工事が始まった寛永元年(1624年)、備前岡山藩主、池田忠雄(いけだただお)の担当によって築かれ、石材は備前(岡山藩)産の花崗岩(かこうがん)が用いられています。上部画像の石は「蛸石」(たこいし)と呼ばれる城内第1位の巨石で、表面積はおよそ36畳敷き(59.43㎡)、重量はおよそ108トンと推定されています。また、下部画像の巨石は「振袖石」(ふりそでいし)と呼ばれ、表面積はおよそ33畳敷き(53.85㎡)で、城内第3位だそうです。なお、上部に存在したであろう多聞櫓は、慶応4年(=明治元年、1868年)戊辰戦争の大火で焼失しています。