(旧早来町のあたりをドライブしていたら、思いがけなく素敵な建物に出会いました。
こういう出会いが楽しいですね)
★旧勇払電灯株式会社(旧小熊医院)
1919年(大正8年)7月、資本金10万円をもって「勇払電灯株式会社」が設立されました。この「勇払電灯株式会社」は1940年(昭和15年)4月、日高電灯株式会社に合併されて閉鎖されることになります。その後、「小熊医院」の建物として再利用され、地域医療に貢献してきました。(2014年8月、現状を確認)
(旧勇払電灯株式会社。1919年(大正8年)の建築で、安平町の歴史の生き証人)
(構造は石積み、あるいは木骨石造の重厚な造りとなっています)
(玄関は上部が半円アーチ状になっており、瀟洒な雰囲気が漂っています)
(玄関の左横には、縦長窓が4つ並び、いずれにも半円アーチが設けられています)
(胴蛇腹を挟んで、2階部分にも縦長窓が並んでいます。均整の取れた配置です)
雑誌『Ho』(No.129)を読んでいて、こちらの建物がリノベーションされ、「Bon Café」という名前の喫茶店、軽食店としてオープンしたことを知りました。記事を抜粋し転載します。
「築100年ほどたつ石造りの建物は、1階が天井アーチや半円の窓枠を残したクラシックな造り、2階は欄間や床の間のある和風様式。約40年病院として使用された後、30年間も放置されていたという。以前からここをカフェにしたいと目をつけていた上田舞子さんと長幡由美子さんは、貸家となったことを知ると即実行。ボロボロだった壁はしっくいを施し、美しい意匠はできるだけ残して改装。再び人々が集う場所となった。2人は子育て中ということもあり、「子どもがいても気兼ねなく過ごせて、誰もが来られる店」が理想。キッズルームを設け、高齢者の方が座りやすい椅子に配慮するなど、居心地のよさを重視したそう。メニューはそう多くはないけれど、ひとつひとつがこだわりのもの。何度も何度も配合を試して完成させたパン生地に、安平町産のチーズをたっぷり載せたピザは絶品だ。(中略)天井が高く、開放感のある1階。天井に施されたアーチや上げ下げする窓は当時のまま。病院時代の受付け台も残してある(中略)安平町産のチーズのピザ850円。夢民舎のゴーダ、カチョカバロ、モッツアレラをふんだんに!」(2018年7月、雑誌より情報を確認。なお、こちらの建物は、2018年9月6日早朝、北海道胆振東部地震により、ほぼ全壊するという惨事に遭いました。ですので、こちらの画像はかつての建物を映したものとして、貴重な存在になってしまいました。2018年9月7日追記)。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
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