(大町カフェカフェ。外壁がサイディングで覆われているのは、とても残念です)
★大町カフェカフェ(室蘭市)
この建物は、室蘭市中央町にある喫茶店です。中央町の一部は、かつて大町と呼ばれていました。その当時の名残として、この喫茶店の名前は「大町カフェカフェ」となっています。正面から見ると、サイディング貼りのありふれた建物に見えますが、サイディング壁の下には、風格ある煉瓦積みがしっかり残されています。サイディングをはがして、煉瓦積みが観えるように修復すれば、さらに素敵な建物に生まれ変わると思うのですが、どうでしょうか。
(ちょっと裏に廻ってみると、このように建築当時の煉瓦積みが見られます)
室蘭工業大学の武田助教によると(ぷらぷら室蘭のときに、小耳に挟んだのですが)、こちらの建物のもともとの所有者は、隣りにある旧向井質店倉庫の所有者と同じ人物なのだとか。とすると、こちらの建物の建築年代もおそらく、旧向井質店倉庫の建築年代(明治43年)とほぼ同年代ではないか、ということでした。またこちらの建物は、煉瓦造りではなく煉瓦貼りで、煉瓦を剥がすと土蔵の壁面が出てくるのではないか、ともお話しておりました。