「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[建築物]★ビッグベン、国会議事堂(イギリス・ロンドン、世界遺産)

(ビッグベン。青空をバックに撮れたお気に入りの一枚)

★ビッグベン、国会議事堂(イギリス・ロンドン、世界遺産

 テムズ河畔にそびえるビッグベンは、正式名称を「エリザベスタワー」と言い、イギリスの国会議事堂時計塔のことです。この国会議事堂は、世界の模範となる議会政治が生まれたところと言うこともできます。その歴史の重みもさることながら、近代建築としても最高級で、その立ち姿は芸術的であるとさえ言われます。夜になると照明が当たり、闇のなかに浮かび上がるさまは、ほんとうに美しいと思います。その国会議事堂で、きょうも政治家たちの陰謀が渦巻いているなど、誰も想像できないことでしょう。

(ポニョ部長が、間違いなく現地で撮影したのだという証拠の一枚)

 国会議事堂は、正式名称を「ウエストミンスター宮殿」と言います。1090年、ウイリアム征服王の時代に建築されました。議場として使われるようになったのは13世紀ごろから。現在の建物は14世紀末期のもの。1834年の大火災によりその大部分が失われましたが、名建築家チャールズ・ハリーの設計によりゴシック様式の重厚な建物として蘇りました。しかし、それも第二次世界大戦のロンドン空襲で再びい被害を受け、現在のものは3代目だそうです。テムズ河に沿って全長300mもあり、部屋数は1100室。廊下の総延長は3.2㎞。階段はおよそ100、中庭は11か所にもなるそう。

(ビッグベンって、ほんとロンドンの代名詞だなあって思う)

 「ビッグベン」は、建築担当者ベンジャミン・ホール卿の名前に由来しています。もともとは、鐘だけに付けられた名前だったようです。15分ごとに鳴り響く「ウエスト・ミンスター・チャイム」は、日本の小学校のチャイムと同じメロディなので、馴染みも深いはず。昨年までの化粧直しも終わり、文字盤や針が綺麗に蘇っています。

(ポストカードのように撮れた、この写真もお気に入り)

 その間、唯一生き延びてきたのが「ウエストミンスター・ホール」。オークの梁が見事な建築で、屋根の重さはおよそ600tにもなるのだとか。現在のホールは73m×21m。かつて裁判所として使われたこともあり、トマス・モアやガイフォークスらがここで裁かれました。現在では、王室の式典に使われることもあり、2022年にはエリザベス女王の棺も安置されました。

(ビッグベンの向かって左側に続く建物が、国会議事堂です)

 上院、下院どちらの会議室も、小さな体育館ほどでしかないのですが、「審議は事前に用意された演説の場」ではなく「討論の場である」との信念から、審議に集中できる大きさを尊重しているからなのだとか。上院と下院は、セントラルロビーを挟んで左右に分かれています。文字通り中央に位置しているので、議員たちの待ち合わせや取材などに使われるそうです。

(ポニョ部長、この景色を観るためだけに、ロンドンに来たのかも!)

 上院は、聖職者や貴族などで構成される議場で、下院に比べて、赤色の座席と金色の装飾が見事で豪華な印象。国王が国会開会宣言を読み上げる天蓋付きの玉座もあります。

(国会議事堂の上院。部長は内部見学はできませんでした)

 下院は、上院に比べて飾り気のない議場で、通路を挟んで座席が並んでいます。議員数に比べて座席数が少ないので、階段や手摺りに腰を掛けて聞き入る議員も多く居ます。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、1~6枚目はブログ運営者みずからが撮影、7枚目のみベルトラ社さま(HP)よりお借りしました。

 

あしたはきょうよりもっといい日。