★バッキンガム宮殿(イギリス/ロンドン)
「観るだけ美術部」部長は、2023年8月上旬、イギリスロンドンに行ってきました。そこで観たカッコいい建築物(袴ブーツ部員さま(^^♪の言葉で「イケメン建築」)を、美術展紹介の隙間を見ながら、ぼちぼちとやっていきます。よろしくお願いします。1回目は、バッキンガム宮殿です。
イギリスの象徴、ロンドンの象徴でもあるバッキンガム宮殿は、1703年にバッキンガム公爵の私邸として建てられたもの。のちにイギリス王室がこれを買い上げ、建築家ナッシュらが膨大な経費をかけて改築を進めました。この改築は社会的な批判を受けるほど贅を尽くしたものでした。1807年、ヴィクトリア女王即位と同時に宮殿となり、その後も屋内プールが建設されるなどの改装を続けています。
現在では、国王の公邸としてだけでは、王族たちの公務、海外からの賓客を招く場としても使用されています。ロイヤルウエディングの際には、この宮殿のバルコニーに王室メンバーが勢ぞろいし、国民と共に祝賀行事が行われることになっています。
チャールズ国王が宮殿内にいるときは正面に王室旗が飾られ、不在時は国旗が飾られています。正面広場に立つ金色の天使の像は、ヴィクトリア女王記念碑です。
国王の私邸とも言える宮殿の一部が公開されたのは、エリザベス女王時代の1992年。ウィンザー城の火災が発端でした。この火災により、800万ポンド(およそ13億円くらい)に上ると言われる修繕費が掛かることが判明、その資金を捻出するための苦渋の決断でした。現在でも、王族に課せられる多額の税金の支払いなどに充てるため、国王が避暑に出かけることが多い夏季限定で、公開が続けられています。
一般に公開されているのは、王座の間、公式正賓の間、舞踏室など、775室あるとされる部屋のほんの一部、公式広間19室。それでも豪華な装飾は華麗な王室の一端をうかがい知るのには十分で、掲げられている絵画、美しい装飾品、絢爛な調度品など見応えがあります。大きな窓から眺めるバッキンガム・パレス・ガーデンも美しいばかりです。
訪問した2023年8月5日(土)は雨降りで、気温も低く、また家族で集合時刻に間に合わず、内部見学はできませんでした。がっかりし、門塀の外側から、恨めしく衛兵を探すのが精一杯でした。ちなみに内部は、写真撮影は禁止されています。
気を取り直して、クイーンズ・ギャラリーに向かいました。クイーンズ・ギャラリーは、宮殿に向かって左側にあります。1962年に開設され、その後2002年にエリザベス女王の在位60周年を祝ったゴールデン・ジュビリーの際に大規模な改修と拡張が行われました。こちらのクイーンズ・ギャラリーだけは観ることができ、王室所蔵の美術作品を堪能できました。このあと、ヴィクトリア駅に向かい、パブを体験しました。でも、注文したのは英国紅茶です。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、バッキンガム宮殿公式HPからの借用、および、ブログ運営者みずから撮影したものです。