わが北海道コンサドーレ札幌は、長い長い未勝利というトンネルをやっと抜けることができました。試合内容は満足できる出来で、スタッツもいい数字をはじき出していたのですが、勝利という結果だけが付いてきませんでした。サポーターとしては、もどかしい時期が続きましたが、それも今回の勝利ですべてが吹っ飛びました。
J1第11節 札幌 1-1 大分
J1第29節 札幌 1-4 横浜FM
J1第13節 札幌 0-0 名古屋
ル杯準々決勝 札幌 1-1 横浜FM
J1第14節 札幌 0-2 広島
J1第15節 札幌 0-2 C大阪
J1第16節 札幌 3-4 浦和
J1第12節 札幌 2-0 鳥栖
第11節は大分トリニータとの対戦でした。この日もコンサはポゼッションで大きく上回りながら、前半終了間際、一瞬の隙を突かれて失点。じりじりとした試合展開で、もうだめか、と思わせた後半終了間際、MFルーカス・フェルナンデスが値千金のゴールを決めてくれて、勝ち点1を拾うことができました。試合内容としては、勝ち点1では満足できないものでしたが、それでもルーカスのゴールは大きかったです。
続いて、横浜Fマリノス戦。横浜Fマリノスは、ルヴァンカップでも対戦することがわかっていたので、その前哨戦としても、いいイメージで迎えたかったのですが、この日はゼロトップが機能せず、横浜Fマリノスにいいようにやられてしまいました。コンサのほうに、疲労がたまっていたようにも見えました。動きが鈍かったです。やはりアウェイはこの時期苦しいですね。
続いて、名古屋グランパス戦。名古屋は前節、今季破竹の勢いの川崎フロンターレに勝利し、意気揚々と札幌ドームに乗り込んできました。しかし、コンサは堂々と迎え撃ちます。名古屋は守備的に来ていたので、ボールはコンサが持つ時間が多く、内容としては圧倒できていたのではないかと思います。それでも、ゴールは遠い。サッカーは、ゴールまで行かないと勝てません。きっかけがほしい。
そして、ルヴァンカップ準々決勝。横浜Fマリノスとの対戦でした。内容は、がっぷり四つ。昨季の悔しさも残るコンサのモチベーションは、相手を圧倒していました。しかし、横浜Fマリノスも昨季のJ1王者。意地もあります。試合は、MF駒井の執念のゴールで先制。後半追いつかれましたが、見応えのある試合となりました。レギュレーションにより、延長はなく、90分終了の後はPK戦となりました。嫌な感じはしましたが、そういった呪縛を払うのもまた、コンサには必要な経験と思い、祈りました。PK戦は、FKの名手福森がまさかの失敗をして敗戦。福森は人目もはばからず泣いていました。試合だけを観たら、何だよコンサ、またPKで負けたのかよ、とか思うでしょうけど、試合後、その舞台裏をラジオなどで知ると、そのひとつひとつにドラマがあることもわかりました。選手を責めることはできません。いいときも、そうでないときも、応援するのがサポーターです。今季のルヴァンカップ優勝は逃しましたが、いつか、こういう苦しいときもあったよね、と言えるようなサポーターでありたい、そんなふうに思いました。
ルヴァンカップ敗退で、モチベーションの維持も難しかったと思います。相手はサンフレッチェ広島。ホームのアドバンテージもあまり感じられず、疲労しながらもボール支配率で上回りながら、結果は2ゴールを許しての敗戦。ボールをゴール前まで運ぶのはできるのですが、フィニッシュができない。言いたくはないけど、武蔵がいたらなあ、という声も聞こえてきて、悔しかったです。
そしてセレッソ大阪戦。セレッソにはかつての同僚、FW都倉が居て、負けたくはなかったのですが、いまのコンサにはそれに抗う力は無かったのでしょうか。セレッソは現在2位で、守備も好調です。それでも、コンサはゴール前まではボールを運び、何度となく攻め込んだのですが、もう一歩のところで、またも悔しい敗戦となってしまいました。
続いて、浦和レッズ戦。このところ得点を奪えない試合が続いたのですが、この日はFWジェイが2ゴールを決め、復調をアピールしてくれました。ジェイのヘッド、起点となる動き、足元のテクニックは、さすがでした。試合途中まで、このまま勝ち切れるかな、とも思ったのですが、後半終了近くになって連続失点。浦和はミシャ監督の前所属チームだっただけに、勝ちたかったです。
そして、鳥栖戦。鳥栖はここまで、好調を維持しており、この日はがっちり守ってきました。こういうときのコンサは、それをこじ開けるのに苦労して、ボールロストから失点、というパターンが多いのですが、この日はMF駒井が弾丸ミドルを叩きこんでくれて、試合の雰囲気が変わりました。コンサがないようでも圧倒して、長かった未勝利に終止符。嬉しかったです。ちなみに、MF駒井の弾丸ミドル。あれこそ、ゴラッソって言うんでしょうね。ネットでの感想で「あのミドルだけで、丼ご飯が何杯でも食える」というのがありました。ものすごく共感します!
長いトンネルを抜けた北海道コンサドーレ札幌。これから反転攻勢ですよ。武蔵がベルギー1部に移籍したことを、苦しい言い訳にはしたくありません。ベルギーに快く送り出し、残った者たちは目の前の試合に全力を注ぐ。そうありたいと思います。これからも応援するぞ!北海道コンサドーレ札幌!!