(第16利別川橋梁。まだ現役の橋梁のように見えます。近づいてみました)
(橋脚に、この橋梁の表示板が貼り付けられていました。文字は判読できません)
橋脚には、この鉄橋が造られた当時の表示板が貼り付けられています。残念なことに、「鐵道省」の文字のほかは、画像の通りで判読できませんでした。
(しかしそれにしても、この表示板それ自体が、鉄道遺産のようにも思えてきました)
ここでひとつ疑問が生じてきます。この橋梁の建築年代は、おそらく池北線が延伸されたのと同時に、1911年(明治44年)だろうと推察できます。しかし、1911年当時「鉄道省」は存在せず、あるのはその前身となった「鉄道院」でした。こちらの表示板では「省」の文字は読み取れることから、「鉄道省」時代に造られたのは間違いないと思われます。
これらの状況を踏まえると、この橋梁の橋脚部分は1911年(明治44年)の建築で、橋桁部分は1920年(大正9年)-1943年(昭和18年)の改修と考えるのが妥当なようです(橋桁は1957年(昭和32年)の改修とする説がありますが、このときはすでに「鉄道省」は「運輸通産省」に改組されているので、これには当たりません。この橋桁は1920年-1943年のあいだに改修されたと考えるのが妥当でしょう)。
(橋脚も煉瓦造りです。右側に、さきほどの表示板が貼り付けられています)
(橋脚の煉瓦積みも、とても美しいですね。煉瓦好きには堪りませんね)
鉄橋に上ると、レールだけではなく、点検用の通路も残っています。まるで現役の鉄橋の上を歩いているような、不思議な錯覚におそわれます。(2012年9月、現状を確認)
(橋桁もしっかりしています。枕木まで残されており、当時の雰囲気そのままです)
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