道立旭川美術館、2012年7月4日(水)-8月29日(日)
佐藤忠良(1912-2011)は宮城県に生まれ、父の病没にともない、7歳の年に母の実家がある北海道夕張市に転居しました。札幌第二中学校(現・北海道札幌西高等学校)に進学し、群馬県出身の岩瀬久雄との共同生活のなか、多感な精神形成の時期を送りました。1952年<群馬の人>を発表すると、あるがままの日本人の顔がはじめて表現されたと、大きな注目を集めます。以後、市井の男女の頭像や、帽子やジーンズをまとった現代女性像、無邪気なしぐさの少年少女像などで戦後日本の具象彫刻をリードしました。
このたび、佐藤忠良の生誕100年と没後1年を期して開催する本展は、宮城県美術館佐藤忠良記念館、ならびに佐川美術館が所蔵する彫刻、絵画などの代表作にくわえ、肖像彫刻、トロフィーやメダルなどもまじえ、「リアリズム」というキーワードにより、その想像の軌跡をふりかえろうとするものです。この彫刻家が社会のなかではたしてきた使命と、作品が多くの人々に愛されてきた理由を、あらためて理解いただけることでしょう。
※、なおこちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、道内美術館に配布されていた展覧会チラシを、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
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