「観るだけ美術部」部長のブログ

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[鉄道遺産]★クラウス15号蒸気機関車(鉄道遺産92)

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★クラウス15号蒸気機関車(明治鉱業15号)
 このクラウス15号蒸気機関車は、小さいながらも、重量感があって力強く、かつては石炭貨車の運搬に大活躍してきた力持ちです。全長7m90cm、全高3m62cm、全幅2m50cmの可愛らしいSL(蒸気機関車)です。現存する小型蒸気機関車では、日本最古の蒸気機関車です。
 1889年(明治22年)にドイツ・ミュンヘン市のクラウス機関車製造所で造られ、九州鉄道を皮切りに国鉄東京横浜電鉄を経て、1931年(昭和6年)沼田町内の恵比島-昭和間を結んだ留萠鉄道に譲渡され、前年(1930年)に開鉱した明治鉱業昭和鉱業所の専用鉄道で使われました。以来、石炭貨車の運搬に活躍し、1967(昭和42)年12月に引退。1969(昭和44)年の同炭坑閉山と同時に町に寄贈され、1970(昭和45)年には町の有形文化財に指定されました。1989年(平成元年)からは、町ふるさと資料館併設の専用庫で大切に保管されてきましたが、旧昭和鉱業所に近い「ほろしん温泉」の観光振興を狙い、2010年9月に、沼田町化石館「化石体験館」前に移設されました。
 
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 このクラウス15号ですが、じつは、鉄道記念物においても、準鉄道記念物においても、鉄道院・鉄道省国鉄関係以外からの指定は、極めて限られています。鉄道記念物では、松山市の「坊ちゃん列車」(伊予鉄道1号機関車、1967年に鉄道記念物に指定)のほかには、「佐賀藩製造の機関車模型」(佐賀県立博物館所蔵)だけ。準鉄道記念物でも、新居浜市別子銅山記念館所蔵の「別子1号機関車」に限られるようです。現存する小型蒸気機関車では日本最古であり、また、保存状態が非常に良好なため、近年は鉄道遺産としても注目を集めています。
 
※なお、このページに掲載した画像は、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
 
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