★(当館学芸員)「見どころ解説 美を競う 肉筆浮世絵の世界展」
北海道立函館美術館、2024年7月27日(土)14:00
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江戸時代に生まれ、現在でも日本のみならず世界中で愛されている「浮世絵」。よく知られているのは、多色摺り木版画で、数多く制作された色鮮やかな「錦絵」ですが、「肉筆浮世絵」は、錦絵とは異なり、浮世絵師が絹本や和紙に直接描いたものです。豪華な着物の文様や、結髪の毛筋一本一本にいたるまで精緻な筆致で描かれており、絵師の技量が発揮された、直筆ならではの貴重な一点ものばかりです。
本展では、光ミュージアム(岐阜県高山市)が所蔵する肉筆画コレクションのなかから111点を厳選し、葛飾北斎、歌川広重、溪斎英泉、歌川国芳、月岡芳年など、時代を代表する絵師に加え、京都や大坂のいわゆる「上方」などで活躍した多彩な絵師たちの作品を通して、江戸中期から後期、明治時代に至る肉筆浮世絵の歴史的展開をご紹介いたします。肉筆浮世絵ならではの聖地にして華麗な美しさを、この機会にぜひご堪能ください。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、さまアートアジェンダさま(HP)よりお借りしました。