★神田日勝×岡田敦 幻の馬展
神田日勝記念美術館、2023年8月11日(金・祝)-10月26日(土)
(WEBサイト→)
本展は、鹿追町ゆかりの洋画家・神田日勝(1937年-1970年)の絵画が並ぶ空間で、北海道出身の写真家・岡田敦(1979年-)さんの作品群をご覧いただける、コラボレーション企画展です。
北海道根室半島沖に浮かぶ「ユルリ島」。戦後高度経済成長期に漁業の場となっていたこの島は、現在は北海道の天然記念物に指定された無人島です。その「ユルリ島」には、かつて島民の生活を支えていた馬たちの子孫が、人間の営みから遠く離れ、数頭の群れをなして暮らしています。そんな彼らの姿を修めた岡田敦さんの写真は、いずれ消えゆく命を捉えながらも、えも言われず幻想的な空気をまとっています。
神田日勝もまた、戦後50年代、60年代を鹿追で馬耕に勤しみながら過ごし、未完の馬の絵を残して32歳で夭逝しました。半身の姿で永遠に残されることになった馬は、観る者の想像力を掻き立て、その幻の完成像を各々の胸中に抱かせることでしょう。
神田日勝の手、岡田敦さんの眼によって、作品として永遠の命を吹き込まれた「馬」たちの「邂逅」にどうぞご注目ください。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、神田日勝記念美術館さま(HP)よりお借りしました。