札幌三越、2021年5月19日(水)ー5月24日(月)開催中止
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420年の歴史を重ねる唐津焼のなかで、幕末まで献上唐津を作り続けてきた中里家。その存在の大きさは、わが国の陶芸界においてはかり知れぬものがあります。ロクロによって引き上げられた大らかな造形。土と釉薬が織りなす絶妙のコントラスト。窯変、斑など、唐津焼独特のざっくりとした土味。その魅力(がありません。中里家の歴史は文禄年間より始まり、代々伝統の技と精神が受け継がれ、護られてきました。人間国宝(重要無形文化財保持者)であった祖父・無庵、日本芸術院の会員であった父・逢庵の感性と技術を受け継ぎ、現代唐津の挑戦を続ける十四代中里太郎右衛門さんは、歴史に勝るとも劣らぬ旺盛な研究心と卓越した感性を持って当代としての作風を創り上げ、日々作陶に励まれています。叩き唐津から掻落し、伝統的な朝鮮唐津、斑唐津まで幅広く作陶される十四代は、襲名二十年目を迎え、ますますその妙技が冴えわたっています。革新の歴史を刻み続ける十四代中里太郎右衛門さんの陶技の世界をぜひご高覧ください。