札幌三越、2021年9月14日(火)ー9月20日(月・祝)
(WEBサイト→)
佐賀地方の方言で、米の研ぎ汁のことを「濁し(にごし)」と呼ぶのだそうです。「濁手(にごしで)」は、米の研ぎ汁のような、温かみのある乳白色をした地肌をもつ色絵磁器のことで、江戸時代には、オランダ東インド会社(VOC)の輸出によって、東アジアやヨーロッパなどに紹介されました。しかし、江戸時代中期以後は、その輸出の終了と共に製作技術が途絶えたと言われています。1953年、12代・13代柿右衛門親子の努力によって、「濁手」は復元され、1971年にはその製陶技術が認められて、国の重要無形文化財(人間国宝)の総合指定を受けるまでになりました。その技術は現在の15代柿右衛門に踏襲されています。