［部室から］★第１５８回　観るだけ美術部　部会 - 「観るだけ美術部」部長のブログ

　「観るだけ美術部」部員の皆さま、また日ごろから「観るだけ美術部」を応援していただいている皆さま、いつもありがとうございます。それでは、これより、第１５８回「観るだけ美術部」の部会を始めてまいります。今回も（１）「観るだけ美術部」部長の連絡・報告、（２）（妄想）懇親会、の２部構成で進めてまいります。どうぞよろしくお願いします。

　北海道はもう初冬です。部長が住む町も、最低気温が１桁になりました。札幌は積雪状態となり、クルマは冬タイヤの装着が必須となりました。２０２４年の美術展鑑賞はこれにてほぼ終了、ということになります。１年の振り返りをしつつ、来年の鑑賞計画を練る時期になりました。部員の皆さまは、いかがお過ごしでしょうか。

（２）（妄想）懇親会　
　それでは今月も元気に（妄想）懇親会を進めていきましょう。１１月部会の（妄想）懇親会のテーマは「２０２４年に訪れた　美しい村、素敵な街」です。部長は１０月に訪れた、函館市を推します！

　函館市も、素敵なスポットがたくさんあるので、特にお気に入りの場所を２か所セレクトしました。まずは、初日に宿泊した「ホテルＨａｋｏＢａ函館」さんです。こちらのホテルは、１９３２年（昭和７年）旧安田銀行函館支店として建てられ、戦後は旧富士銀行函館支店として使われた建物です。角地であることを利用して、一部を丸みのついたフォルムにし、正面にはジャイアントオーダーを施し、垂直方面を強調した３階までのびる縦長窓と上部の丸窓が印象的で、堂々とした銀行建築となっています。ホテルはそれを一部リニューアルしたもので、旧ホテルニューハコダテ時代を含め、部長は過去に３度訪問しております。辻仁成が小説『海峡の光』を執筆したホテルとしても知られています。

www.thesharehotels.com

　もう１軒は、最終日に訪問したレトロカフェ「旧茶屋亭」さんです。店内すべてがレトロ感満載で、ほんと素敵でした。部長は「芋ようかんと熟成コーヒーのセット」を注文しました。また行きたいなあ。

kyuchayatei.hakodate.jp

　「旧茶屋亭」さんの建物は、明治末期の建築とされています。海産物商の旧近藤商店が建てた典型的な町屋建築なのですが、意匠から見て、周辺の地区と比較しても質の高い建物だとされています。

　大正と昭和に遭った２度の大火を奇跡的に免れた建物でもあります。１階は竪繁格子の出窓に色ガラスを嵌め、胴蛇腹が付けられており、２階は洋風下見板張りで縦長窓、軒蛇腹が設けられ、軒下には装飾的な持送りを配しています。１９９２年（平成４年）からカフェとして営業していて、周辺のリノベーション建築としては草分け的存在です。