★多文化との出会い アイヌ民族と亘理伊達家中の関係秘話 展
だて歴史文化ミュージアム、2020年5月19日(火)- 6月28日(日)
(WEBサイト→)
新型コロナウィルスの流行防止のため、長く休館していた「だて歴史文化ミュージアム」ですが、5月19日に開館されました。現在は企画展「多文化との出会い アイヌ民族と亘理伊達家中の関係秘話 展」が開催されています。
昨年の「伊達150年」展とは違う角度からの企画展となります、だて地域には太古から、縄文人、次いでアイヌ民族の暮らしがあり、特に江戸時代には「有珠場所」が設置されるなど、稀有な歴史を歩んできました。本展では、そんな伊達地域の歴史の成り立ちを浮かび上がらせます。
本展ではまず、旧石器から縄文時代の暮らしを示す石器類から太鼓の歴史について探ります。また、松前藩の下で箱館の商人「和賀屋」が有珠場所を運営し、賑わっていたことを各種資料で解説します。さらに、戊辰戦争で敗れた亘理伊達家が移住し、先住の人々との関わりの中で開拓を進めた様子を、小野潭(ふかし)の「開拓歴史画」などで紹介。15代目当主伊達邦成が家臣に対し、アイヌの人々と対等に接するようお触れを出し共存を目指したという定説を提示する一方、幕府に倣って米や酒を配布し、恩恵を与えてアイヌ民族を帰属させる「介抱」を同時に行っていたことも明らかにしていきます。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、だて歴史文化ミュージアム様(HP)よりお借りしました。