「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[企画展]★浅野武彦 木版画の世界展

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(浅野武彦 『雲』、1983年)

★浅野武彦 木版画の世界展

 苫小牧市美術博物館、2019年12月7日(土)-2020年1月19日(日)

(WEBサイト→)http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/hakubutsukan/tenrankai/asano.html

 

 苫小牧ゆかりの木版画家・浅野武彦(1927-2016)は、北海道大学の医学部在学中に、白老に疎開していた川上澄生に師事し、木版画の指導を受けました。大学卒業後は、苫小牧市内の病院に勤務し、1960年苫小牧市立総合病院内科医長を務めるなど、医師として苫小牧市民の医療と健康を支えました。浅野は平日は医師業に専念する一方で、休日は版画家として作品制作に取り組みました。制作活動は生涯にわたって続き、1954年の札幌版画協会の創立に関わるなど北海道の版画界において重要な役割を果たしました。1992年には、長年の苫小牧への文化発展の貢献が評され、苫小牧市文化賞を受賞し、2004年からは2009年までの6年間苫小牧美術協会会長を務めるなど、苫小牧の美術界を支えました。
 本展覧会では、浅野武彦の木版画作品約100点を「風景」「植物」「いきもの」「骸骨」の四つのグループに分けて紹介します。作品と併せて、書簡、年賀状、版画制作の道具なども展示し、川上澄生の指導の様子や芸術家同士のあたたかな交流も紹介します。自然やいきものへの愛情溢れる作品、医師ならではの鋭い観察眼が垣間見られる作品など、浅野武彦の真摯な眼差しによって捉えられた木版画の世界をご覧ください。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、苫小牧市美術博物館さま(HP)よりお借りしました。

あしたはきょうよりもっといい日。