（モディリアーニ『フジタの肖像』 １９１９年、
道立近代美術館所蔵）
★モディリアーニ『フジタの肖像』公開展
道立近代美術館、２０１０年１０月２９日（金）－２０１１年１月２３日（日）
この度、北海道美術館協力会から道立近代美術館に、待望の作品が寄贈されました。イタリア出身の画家モディリアーニによる『フジタの肖像』です。同会の設立３０周年記念事業の一環として、実現の運びとなりました。
ともにエコール･ド･パリを代表する画家であるモディリアーニと藤田嗣治は、浅からぬ友情を交わしました。１９１８年には、画商ズボロフスキーがモディリアーニのために計画した南仏旅行に、藤田も同行し、この時期の両者の作品には互いの影響をうかがわせる表現もみられます。その絆は、１９２０年モディリアーニが亡くなるまで途絶えることはありませんでした。本作は、こうした二人の交友を物語る貴重な作品です。
描かれた藤田の姿には、モディリアーニが引いた鉛筆の線により、確かな存在感とともに、どこか寛いだ雰囲気が与えられています。おきまりの丸眼鏡をかけていないのは、気のおけない親友とのひとときを過ごしているためでしょうか。モディリアーニとの思い出とともに、藤田はこの作品を終生大切にし、手離すことはなかったそうです 。
★道立近代美術館 「モンパルナスの灯 エコール・ド・パリの群像」展ＨＰ
（この常設展の一部として、『フジタの肖像』が展示されます）
★「観るだけ美術部員」のブログ、「モンパルナスの灯 エコール・ド・パリの群像展」紹介ページへのリンク
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