「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[通信教育]★提出課題、2題(+カンニング発見!!)

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(画像は、中世城砦都市カルカソンヌ(フランス))

 放送大学の通信添削課題、締め切りは6月8日(火)でした。締め切りは過ぎたので、課題について書かせていただきます。

 課題は2問。まず1問目は、メロヴィング朝と、カロリング朝の特色の違いを踏まえながら、フランク王国ヨーロッパ史に於ける位置づけについて述べよ(なんとなく、こんな感じの設題)でした。フランク王国は、現在のフランスの原型になった王国ですが、メロヴィング朝は、ローマ帝国の影響も強く残しており、少数のフランク人戦士階層が、さまざまな民族を軍事的に支配する国家でした。それに対して、カロリング朝は、軍事的な繋がりが薄れ、台頭してきたローマ・カトリック教会の組織がこれに代わりました。そういう意味では、カロリング朝は、「教会国家」とも言えそうです。ローマ帝国から分離したフランク王国は、国王を聖職者的な地位に就け、国家の正当性を主張することで、簒奪国家としての弱点を取り繕うとしたわけですね。

 もう1問は、中世ヨーロッパの都市形成におけるキリスト教の関わりについて述べよ(という感じの設題)でした。漠然とした設題でしたので、どこに軸を置いて論述するのか苦労しました。要は、メロヴィング朝では軍事国家としての性格が強かった都市社会は、中世以降、キリスト教の影響下にある領主の拠点(修道院や城砦など)を核として発展し、そこに商工業者の定住地が形成され、10世紀以降の比較的安定した時期に経済交流が進んだということですね。つまり、森と土を背景に成立した農村社会から、物流とそれに伴う人的交流に変化したきっかけが、キリスト教の存在だったと言うことでしょうか。

 ・・というような論調で書いたのですが。合格できるかな? 合格できたら、7月の試験資格が得られます。

★ 放送大学の課題を、さも高校の世界史のテストの内容のように書いて、Yahooユーザーからの回答をそのまま、カンニングしようとしている人を発見!!(↓)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1325613813

※ でもね、テキストに書かれていない内容があったり、出題者が求めている論点を整理できていないから、たぶんこの人、不可になると思うよ。PCで手軽に引用できる時代だからって、安易にそういうことやっちゃダメだよ。この人、何のために大学に通っているんだか。
あしたはきょうよりもっといい日。