(深い森の中に、ぽっかりと口を開けた「稲穂トンネル」があります)
★稲穂トンネル(JR江差線)
廃線が決まった江差線の足跡を少しでも残そうと思っております。このトンネルは、「稲穂トンネル」といい、JR吉堀駅と新明駅との中間に位置しています。上ノ国町と木古内町の分水嶺をなすトンネルでもあります。「稲穂」の語源は、ここが稲作に適していたからではありません。北海道における「稲穂」の地名は、アイヌ語の「イナウ」が語源です。険しい峠道を越えるとき、アイヌのひとたちが「木幣(イナウ)」を神に捧げ、通行の無事を祈ったことが由来です。アイヌのひとたちが通行を神に祈るほどの、険しい道だったことになります。実際、この「稲穂峠」は、25‰(パーミル)という急傾斜で、急勾配で有名な「常紋峠」にも匹敵します。
(稲穂トンネルの入口、出口部分には、スノーシェルターが付属しています)
線路のわきを通る道路も急勾配を曲がりくねりながら、分水嶺を越えます。ここを列車で越える運転手たちは、緊張しながら、峠を乗り越えたのでしょう。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者みずからが撮影したものです。
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