(岩橋英遠 『道産子追憶之巻』(部分)1978~82年、北海道立近代美術館)
★岩橋英遠 生誕110年 野生の眼 展
北海道立近代美術館、2013年4月20日(土)-6月16日(日)
岩橋英遠(1903~1999)は、北海道空知郡滝川村江部乙(現・滝川市)の屯田兵の家に生まれ、日本画家を志して21歳で上京。戦前はシュルレアリスムなどの西洋美術の新思潮も吸収しながら、従来の枠にとらわれない日本画表現を模索、前衛の最前線で活動します。やがて、その革新的試みを土台に、斬新な視点による壮大なスケールの風景表現を生みだし、戦後日本画に新たな地平を切り拓きました。本展は、生誕110年の節目に、その画業を改めて紹介するもので、戦前からの歩みを“野生の眼”をキーワードに探ります。
本展は、岩橋英遠25歳の初期作品から、半世紀を経た75歳より4年をかけて描いた大作『道産子追憶之巻』まで、当館コレクションに故郷・滝川市所蔵の名作を加えて構成。当館が開館翌年に開催した岩橋英遠展以来、35年ぶりの公開となる院展出品作『樹』(1947年、札幌三吉神社蔵)のほか、戦前に発表された作品の写真資料なども取り交ぜ、近年の英遠芸術の研究成果も紹介します。
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