「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[特別展]★増田誠 釧路が育んだ世界の画家展

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(増田誠 『アーティスト・パントル』 1973、個人蔵)
 
★増田誠 釧路が育んだ世界の画家展
 釧路市立美術館、2011年9月3日(土)-10月16日(日)
 道立釧路芸術館、2011年9月3日(土)-11月7日(日)
 増田誠は戦後10年ほど釧路で生活し、かつ、画家として自立する切っ掛けを釧路の地で得ています。増田誠が画家として雄飛しその活動を維持できた背景には釧路市内の企業家・個人の大きな支援がありました。その流れで釧路市内には彼の作品を所蔵する企業や個人が多く、その点数は判明しているだけでも現在100点以上に上ります。そこで、所蔵者のご理解とご協力を得て、それらの作品を一堂に集め、増田誠ゆかりの地釧路で展覧会を開催することにしました。
 今回の展覧会は釧路市立美術館をメイン会場に、釧路市内にサテライト会場を複数設置します。鑑賞料を頂戴するのは釧路市立美術館のみで、その他の会場は無料で鑑賞して頂けます(一部飲食店等はご利用の飲食代が掛かりますが…)。こうして、多くの方が鑑賞できる機会を増やす一方で、鑑賞される方々が釧路の街のよさを、いま一度感じ、見直すきっかけにして頂きたいと考えています。
 さらに、芸術文化を理解し支える個人や企業家たちが大勢いる釧路の芸術家を育くむ地域性を地域の若者たちを始め多くの方々に知ってもらい、釧路の街の文化的環境や土壌を見直し、若者たちや子供たちに将来への大きな夢を抱き育むきっかけにもしてもらいたいと考えています。
 ところで、今回は嬉しいことに、北海道立釧路芸術館さんも私たちの企画に大いに賛同して下さり、独自企画としての増田誠展をほぼ同時期に開催することになりました。美術館同士が協力して同時期に同じ画家の展覧会を開催することは国内初の試みではないかと思います。2011年秋、釧路には増田誠の作品が300点近くも集まることになり、その全てをじっくりと鑑賞して頂くことができます。全国に広がる増田作品の愛好者はもとより、初めて彼の作品に接する方々にも十分にお楽しみいただける展覧会になる筈です。どうぞ皆様のお越しをお待ちいたしております。ちょうど、釧路は秋の行楽シーズンを迎え、様々な催しや豊かな自然と味覚で皆様をお迎えできる素晴らしい季節に当たります。道東の秋を「増田誠展」と共に存分にお楽しみ頂きたいと思います。
 
 山梨県都留市に生まれた増田誠(1920-1989)は、戦後の1950年から釧路に居住、工芸広告美術を生業としながら創作活動を続けた北海道ゆかりの洋画家です。やがて芸術の都パリへの雄飛を思い抱き、1957年には釧路経済界の後押しもあって渡欧を果たしました。以後30余年にわたってパリを拠点に活躍、フランス各地の街並みや港の風景、市井の人々などを軽妙洒脱、詩情豊かに描き、人間味あふれる独自の絵画世界を築き上げました。毎年のように帰国展が開催され、数多くの愛好家や理解者によって彼の制作活動は育まれ支援され、そして花開いたのでした。
 本展は、北海道立釧路芸術館と釧路市立美術館の2館をメイン会場に、釧路市内、札幌市内のサテライト会場と協力会場を結んで回遊展を開催、マチ歩きを楽しみながら、増田誠の人と芸術を振り返ろうとするものです。道立芸術館には各地の美術館所蔵作品が、市立美術館には市民・企業所蔵の作品が、サテライト会場と協力会場にも代表作や見応えのある作品が並びます。スタンプラリーカードを手に、総数300点を超える作品の数々をどうぞたっぷりとお楽しみください。
 
釧路市立美術館、「増田誠 釧路が育んだ世界の画家」展HP
★道立釧路芸術館、「増田誠 釧路が育んだ世界の画家」展HP
 
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あしたはきょうよりもっといい日。