★(当館学芸員)「見どころ解説 藤戸竹喜 生誕90年記念展」
北海道立旭川美術館、2024年11月8日(金)14:00
(WEBサイト→)
いま、北海道を代表する木彫家、藤戸竹喜(ふじとたけき、1934年-2018年)の驚異的な仕事に熱い眼差しが注がれています。
藤戸竹喜は、北海道美幌町生まれ。少年期を木彫り熊の職人で賑わう旭川市近文で過ごしました。熊彫りの名工として知られた父・竹夫のもと、12歳から熊彫りを始め、15歳には、一人前の職人として店頭で彫り始めました。以来一貫して木彫政策に取り組み、1964年、30歳で北海道釧路市阿寒湖畔に民芸品店「熊の家」とアトリエを構えて独立、アイヌ民族の伝統的な彫りの技術を受け継ぎながら、熊、狼、キツネ、シャチやラッコ、エビ、カニなど北に生きる動物たちや、先人たちへの威厳溢れる肖像彫刻へと作域を広げ、独自の芸術世界を創造しました。生命溢れるものへの深い愛情に根ざした生気溢れる表現は、国内外から高く評価され、2015年には北海道文化賞受賞、2016年には文化庁から地域文化功労者として表彰されています。
本展では、藤戸竹喜の仕事の全容を、初期から晩年に至る代表作およそ90点によって紹介するとともに、藤戸竹喜が受け継ぎ、収集したアイヌコレクションを合わせてご紹介いたします。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立旭川美術館さま(HP)よりお借りしました。
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