★(当館学芸員)「ギャラリートーク ルーブル美術館銅版画展」
釧路市立美術館、2022年5月14日(土)11:00
(WEBサイト→)
膨大なコレクションを持つルーヴル美術館。そのなかのグラフィック・アート部門には「カルコグラフィー」のコレクションがあります。カルコグラフィーとは、ルーヴル美術館の銅版画原版コレクション保管室、およびその工房で印刷された版画のことを指します。
ルーヴル美術館のカルコグラフィー室は、ルイ14世の治世を視覚的に示すために作られた版画の原版を含む「王の版画原版収集室」のコレクション、「王立絵画彫刻アカデミー」のコレクションなどが統合され1797年に誕生しました。その後コレクションは拡充し続け、20世紀に入ると現代作家による新作も加わりました。現在ではサン=ドニの工房において、銅版画の原版および版画を印刷する職人たちの技術が保たれています。
本展では、ルーヴル美術館カルコグラフィー室所蔵の原版から、日本での特別公開のため、当時の版を用いて刷られた銅版画およそ130点をご紹介いたします。