北海道立近代美術館、2010年9月11日(土)、18日(土) 14:00
君代夫人とともに洗礼を受けて、日本人藤田嗣治はフランス人レオナール・フジタとして最晩年の人生を歩むことになります。このとき、フジタのなかには、礼拝堂の建設という大きな夢がありました。ヴィリエ=ル=バクルのアトリエには、この頃描かれたフレスコ画のすぐれた習作が残されていますが、この時代、フジタが描いた多くの宗教画からも、作家独特の宗教観を見出すことができるでしょう。
建物内部を覆うフラスコ画、ステンドグラスはもとより、細部にいたるまで自ら装飾を手掛けた、ランスの「平和の聖母礼拝堂」。この礼拝堂のためにフジタは、壁画のフレスコ画と同じサイズの綿密なデッサンを残していました。
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