「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[鉄道遺産]★苗穂工場 鉄道技術館、機関車検修場(鉄道遺産16)

★北海道鉄道技術館(JR苗穂工場ほか)
 苗穂工場は、蒸気機関車の検査や修繕、最新の振り子特急の製造に到るまで、すべての鉄道車両を扱う総合工場です。札幌駅から東側に位置するこのあたりは、明治時代、ぶどう園でありました。帝国鉄道庁(明治41年に鉄道院に改称)は、工場を建設するために、1907年(明治40年)から1908年(明治41年)にかけて、18万坪の用地を33万円で購入し、建築費など総経費600万円の大計画を立てました。1909年(明治41年)工場2棟、事務所、食堂のほか、官舎20戸、職工長屋100戸、職工合宿所などを建築し、1910年(明治42年)に北海道鉄道管理局札幌工場(大正14年に苗穂工場に改称)として開設されました。
 当時、北海道の鉄道工場は、手宮岩見沢旭川にもありました。苗穂工場の職人は、200人であったのですが、1947年(昭和22年)には3781人を擁する大工場に発展します。それに伴い、苗穂地区は札幌の工業地帯に変貌していきました。

 北海道鉄道技術館として利用されている建物は、1910年(明治43年)に苗穂工場に建てられたレンガ造りの元用品倉庫。これを、展示資料館として内部を改装しました。鉄道に関する数多くの資料や模型が展示されています。
 また、この技術館の建物は工場内最古のもの。そのほか、機関車検修場ものこっています。これは1913年(対象2年)建築で、レンガ造り平屋。レンガの骨組みに、波型鉄板とガラス窓が収まり、工場の広い室内と灯りを取り入れるための工夫がされています「さっぽろ・ふるさと文化百選」、北海道遺産「札幌苗穂地区の工場・記念館群」の一施設として選定されています。
あしたはきょうよりもっといい日。