★ほくでんファミリーコンサート
帯広市民文化ホール、２０１０年３月１１日（木）１８：３０
釧路市民文化会館、２０１０年３月１２日(金) １８：３０
指揮：円光寺雅彦
交響楽：札幌交響楽団
ヴァィオリン：松田理奈
モーツァルト／歌劇「魔笛」序曲
ブルッフ／ヴァイオリン協奏曲第1番
ブラームス／交響曲第1番
ブルッフのヴァイオリン協奏曲第１番は１８６６年の初演で、彼の作った３つのヴァイオリン協奏曲の中でも、最も有名で演奏機会が多く、代表作ともいえる作品。三楽章の自由な形式からなる曲で、第１楽章の豪快な第１主題や優しい第２主題、第２楽章のアダージョは、まるでアリアのような美しさ。第３楽章は力強く勢いのあるアレグロ・エネルジコで、フィナーレも聴いていてかなり気持ちのいいものです。ヴァイオリンの松田里奈さんは、１９８５年生れで、現在はドイツ・ニュルンベルク音楽大学大学院に在籍中。毎日学校のオケに試験にコンサートの準備にと精力的に活動されているようです（ブログも人気です）。
★松田理奈（まつだ・りな）
神奈川県出身。１９９７年に「日本クラシック音楽コンクール全国大会小学生の部」で１位を獲得。以後、「２００４年日本音楽コンクールヴァイオリン部門」１位をはじめ多数の賞を受賞し、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団などとも共演。現在、ドイツの音楽大学に在籍。
★松田理奈さんのインタビュー記事
●まず最初に、ヴァイオリンを始めたきっかけから教えてください。
「３歳からやっていて、その時はいろいろやっていた習い事の１つだったんですけど、小学校４年生の時に転校して、あまり学校になじめずにいて。ひたすらストレス発散みたいな感じでヴァイオリンに熱中してたんです。そこで自分の思った音が出せた時「言葉じゃなくても楽器で伝えられるのかな」と思って、それからずっと弾くようになりました。今も楽器を弾いている時が一番幸せを感じられるし、本心を語れてるのかなって」
●特にモーツァルトがお好きだそうですが、モーツァルトのどんなところに惹かれますか？
「その小４年の時、素直な音を出せたきっかけになったのがモーツァルトの曲だったんですよね。もう小さい頃から、モーツァルトの曲に励まされてきた感じなんです。特に今回のアルバムにも入っているモール(短調)のソナタ(第２８番ホ短調ｋ．３０４)はモーツァルトも辛い時期に書いた曲で、いろいろ分析をしていくと、寂しがりやだけど強いなっていう印象で。その強さに逆に私が勇気づけられるので、寂しい時とかにいつも弾いてるんです」
●２００１年の日本モーツァルト音楽コンクールでは最年少優勝という快挙を成し遂げられたんですよね。
「中学３年生の時だったんですけど、初めて出た大人のコンクールだったし、全然１位を狙いにいってなくて。ただ大好きなモーツァルトの曲を弾こうっていう意識で楽しめたので、それがよかったんだと思いますね」
●モーツァルト・ソナタをメインに組み込んだデビューアルバム「Ｄｏｌｃｅ Ｌｉｎａ ～Ｍｏｚａｒｔ：２ Ｖｉｏｌｉｎ Ｓｏｎａｔａｓ ｅｔｃ．』はどんな思いで制作されたんでしょうか?
「モーツァルトを弾くと、その時や、いままでの演奏家の全てが見えてしまうってよく言われていて、だからみなさんあまりモーツァルトの曲をＣＤに入れたがらないんです。けど、私は性格もオープンだし、逆に今現在の私や今までのいろんなことを見てもらえたらなと思って。３日間レコーディングをしたんですけど、コンサートとは違ってＣＤだとワンクッションおいてアピールしなきゃいけないので、本当に難しくて…。壁にぶち当たったりもしたけど、とにかく集中して、マイク１本に向かって頑張って弾きました」
●また、２００７年３月からは初のコンサートツアーが行われますね。どんな内容になりそうですか？
「演奏では「前向き志向」をモットーにしていて、それを音に込めたいっていう思いが昔からあるんです。もともと性格も前向きで曲の解釈も前向きに考えるので、そういうものが音に出せたら…。やっぱり音楽療法というか音の効果ってあると思うので、曲自体も前向きになれる曲、元気になれる曲を入れようと思ってます」
●では最後に、コンサートを楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。
「ＣＤを聴いて興味を持ってくださって、“行こうかな”っていう方が少なからずいらっしゃると思うんで、コンサートでのライヴ感というか、直接飛んでくる音のパワーみたいなものを感じてもらえたらと思います」
★松田理奈 公式ＨＰ
http://www.dolcelina.com/
★松田理奈 公式ブログ
http://lina.eplus2.jp/
