「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[特別展]★砂澤ビッキ 新鮮ナ太陽ヲ見ル展

砂澤ビッキ 新鮮ナ太陽ヲ見ル展

 北海道立近代美術館、2022年11月22日(火)-2023年1月22日(日)

(WEBサイト→)

artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp

 砂澤ビッキは、1931年生まれ。旭川市アイヌ民族の子孫として生まれました。阿寒、鎌倉、札幌などで澁澤龍彦五十嵐広三などの文化人らと交流し、独力ながら彫刻ながら彫刻や絵画に自己実現の道を見出した異色の造形家です。

砂澤ビッキ展)

 1978年より、大自然に抱かれた音威子府村の旧小学校をアトリエ兼住居として、巨木と向き合い制作の幅を広げ、83年には、カナダのブリティッシュ・コロンビア州に3ヶ月滞在し、当地の木材を使って抽象表現を進化させました。86年の野外彫刻『四つの風』をはじめとして、モニュメントな対策を制作するも89年、57歳で急逝。弾けるようなエネルギーをはらむ旺盛かつ膨大な作品群は、彫刻、工芸、絵画、書など、それぞれの分野で、ビッキならではの表現世界を構築し、いまなお異彩を放っています。

 本展では、1978年から、大自然に抱かれた音威子府村の旧小学校でアトリエ兼住宅において制作した、未発表作品を含む木彫作品をとともに、絵画や、素描などみょそ270点を一堂に展覧。多岐にわたる作品群により、砂澤ビッキの豊穣なるメイキュウ世界を探訪致します。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。

[工芸品]★新春茶道具特集/南部鉄瓶と急須展

★新春茶道具特集/南部鉄瓶と急須展

 札幌三越、2023年1月11日(水)-1月23日(月)

(WEBサイト→)

www.mitsukoshi.mistore.jp

 現代の暮らしにも取り入れやすいデザインやサイズの急須や鉄瓶を始め、普段使いにも活躍する道具から、茶碗を中心とした茶陶まで、稽古道具から特選茶道具を幅広くご紹介いたします。

 じつは観るだけ美術部長、12月から鉄瓶を使っています。鉄瓶を使うと、普通の水道水が、とてもまろやかな、深い味わいになるのですね。いまでは、白湯を飲むのがちょっとした楽しみになっています。気に入っています。

[常設展]★(作者不詳)『洛中洛外図屏風』(右双)

★(作者不詳)『洛中洛外図屏風』(右双)

 登別温泉/第一滝本館、常設展示

(WEBサイト→)

takimotokan.co.jp

 2022年12月17日(土)-18日(日)にかけて、観るだけ美術部長は登別温泉の老舗旅館「第一滝本館」に宿泊することができました。こちらの旅館は、登別温泉随一の老舗ということもあり、館内にはその伝統と格式を感じさせる美術品がさりげなく展示されています。そこで、不定期ではありますが、常設展示されている作品のいくつかをご紹介していきます。

((作者不詳)『洛中洛外図屏風』(右双))

 今回紹介するのは、『洛中洛外図屏風』(右双)です。『洛中洛外図屏風』は、近世においていくつも作られ、なかでも最も有名なのは「上杉本」と呼ばれるものです。印刷技術が未発達だった時代には、こうした屏風がいわば「京都のガイドブック」としての役割を担っており、屏風を眺めながら行ったことのない京都の様子を想像していたそうです。また、こうした屏風は有力大名による婚姻の際の「引き出物」でもあったそうです。

(ここに描かれているのは、おそらく清水寺でしょう)

 この『洛中洛外図屏風」が、なぜ北海道にあるのかは疑問なのですが、第一滝本館によると、この作品は江戸時代中期のもので、京都より北前船によって松前の商人わったものだと言われているそうです。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。

[講演会]★(当館学芸員)「見どころ解説 道南美術のクロニクル 展」

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(蠣崎波響 『名鷹図』、1815年(文化12年)、北海道立函館美術館)

★(当館学芸員)「見どころ解説 道南美術のクロニクル 展」

 北海道立函館美術館、2022年1月21日(土)14:00

(WEBサイト→)

artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp

 

 本展は当館所蔵作品を中心に、江戸期から現代にいたる道南芸術の歴史を振り返るものです。異色の日本画家・児玉貞良、蠣崎波響ら近世絵画の魅力、明治期美術教育に尽力した北條玉堂とその系譜、道内最古の公募団体・赤心社を中心とした道南画壇の歩み、道南美術と戦争、道南ゆかりの現代作家たちの活躍など、多彩なトピックによりご紹介いたします。

(児玉貞良『江差屏風』1751年-1764年、北海道立函館美術館)

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立函館美術館さま(HP)よりお借りしました。

[企画展]★コレクション展 展覧会の30年 企画を振り返る展

 

★コレクション展 展覧会の30年 企画を振り返る展

 釧路市立美術館、2023年1月4日(水)-2月5日(日)

(WEBサイト→)

k-bijutsukan.net

 2022年は、釧路市生涯学習センターが開館して30年目、釧路ゆかりの作家を紹介する企画展「くしろの造形」シリーズが始まって20年目の節目の年です。「釧路市アートギャラリー」という名前でスタートした当館は、2000年に「釧路市立美術館」として新たな一歩を踏み出しました。また、地域ゆかりの作家を個展形式で紹介する企画展「Art Spirit くしろの造形」シリーズは2002年の「羽生輝展」を「川きりに8年間にわたって開催され、その後も不定期ではありますが、2019年までに10人の作家を紹介してきました。本展では、これまでの展覧会、とりわけ「くしろの造形」シリーズに焦点を当て、美術館の活動の歩みを当館コレクションと共に振り返ります。

[企画展]★藤田嗣治 トピック展

藤田嗣治展)

藤田嗣治 トピック展

 小樽芸術村・似鳥美術館、2022年12月1日(木)-2023年1月31日(火)

(WEBサイト→)

www.nitorihd.co.jp

 藤田嗣治は、乳白色の下地と繊細な描線による独創的な作風で、20世紀初頭のパリ画壇を席巻したエコール・ド・パリの画家です。二度の世界大戦に翻弄されながらも制作を続け、人物画や宗教的な主題を持つ壁画、また挿絵本など幅広い分野に優れた作品を残しました。

 本展では、会期を2期に分け、藤田嗣治の版画・素描コレクションを公開いたします。また、『魅せられたる河』全27点は当館初公開です。ぜひご注目ください。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、小樽芸術村・似鳥美術館さま(HP)よりお借りしました。

[各種展]★Spirit展

★Spirit展

 大丸札幌店、2023年1月18日(水)-1月24日(火)

(WEBサイト→)

www.daimaru.co.jp

 国内の有望な若手人気作家の作品を取り揃え、展示販売いたします。日本アート界の新たな才能をご紹介させていただきます。

あしたはきょうよりもっといい日。