「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[常設展]★(作者不詳)『洛中洛外図屏風』(右双)

★(作者不詳)『洛中洛外図屏風』(右双)

 登別温泉/第一滝本館、常設展示

(WEBサイト→)

takimotokan.co.jp

 2022年12月17日(土)-18日(日)にかけて、観るだけ美術部長は登別温泉の老舗旅館「第一滝本館」に宿泊することができました。こちらの旅館は、登別温泉随一の老舗ということもあり、館内にはその伝統と格式を感じさせる美術品がさりげなく展示されています。そこで、不定期ではありますが、常設展示されている作品のいくつかをご紹介していきます。

((作者不詳)『洛中洛外図屏風』(右双))

 今回紹介するのは、『洛中洛外図屏風』(右双)です。『洛中洛外図屏風』は、近世においていくつも作られ、なかでも最も有名なのは「上杉本」と呼ばれるものです。印刷技術が未発達だった時代には、こうした屏風がいわば「京都のガイドブック」としての役割を担っており、屏風を眺めながら行ったことのない京都の様子を想像していたそうです。また、こうした屏風は有力大名による婚姻の際の「引き出物」でもあったそうです。

(ここに描かれているのは、おそらく清水寺でしょう)

 この『洛中洛外図屏風」が、なぜ北海道にあるのかは疑問なのですが、第一滝本館によると、この作品は江戸時代中期のもので、京都より北前船によって松前の商人わったものだと言われているそうです。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。

あしたはきょうよりもっといい日。