道立旭川美術館、2011年8月6日(土) 14:00
※上村松園 『雪吹美人図』
近代日本屈指の女流画家として知られる上村松園は、 京都の女性風俗や古典文学を主題に優雅で気品に満ちた美人画を確立。 1948年(昭和23年)には女性として初めて文化勲章を受章。近代美人画の巨匠として、東の鏑木清方と並び称されました。
『雪吹美人図』は、第11回「巽画会」に審査員として出品した初期の代表作。本来は、「文展」に出品するために制作に取り掛かったのですが、自ら会期に間に合わないと判断し、発表を遅らせたと伝えられています。妥協を許さず、納得のいくまで自己の表現を追求した松園らしいエピソードと言われています。
激しい吹雪の中、大きく袂をなびかせ、裾を翻して歩む娘と、それを傘でかばうように進む母親。いわゆる傘美人図は、浮世絵でもしばしば好んで取り上げられた画題ですが、風で翻る着物の表現など、動感に富んだ描写は、松園ならではのものといえます。松園のそれまでの作品にもない艶美と動性に満ちた本作品は、当時から高い評価を得ており、後に同様の作を求める声に応えて数点の改作が手掛けられたそうです。
激しい吹雪の中、大きく袂をなびかせ、裾を翻して歩む娘と、それを傘でかばうように進む母親。いわゆる傘美人図は、浮世絵でもしばしば好んで取り上げられた画題ですが、風で翻る着物の表現など、動感に富んだ描写は、松園ならではのものといえます。松園のそれまでの作品にもない艶美と動性に満ちた本作品は、当時から高い評価を得ており、後に同様の作を求める声に応えて数点の改作が手掛けられたそうです。
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