「観るだけ美術部」部長のブログ

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[道外展]★運慶 祈りの空間 興福寺北円堂展

(運慶『弥勒如来坐像(部分)』、国宝、鎌倉時代・1212年(建暦2年)ごろ、奈良興福寺、北円堂安置)

★運慶 祈りの空間 興福寺北円堂展

 東京/東京国立博物館、2025年9月9日(火)-11月30日(日)

(WEBサイト→)

www.tnm.jp

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 世界遺産興福寺の北西に位置する北円堂は、平安時代藤原不比等の追善のために721年に建立されるも、二度にわたって焼失してしまいます。1180年の兵士によるなんと焼き討ちの後は、復興に長い年月が費やされ、1210年ごろに堂宇が完成、造像は運慶一門が手掛けて、1212年ごろには北円堂諸仏が再興されたと推定されています。

 完成した仏像のうち、現在に伝わる弥勒如来坐像(本尊、国宝)、無著(むじゃく)・世親(せしん)立像(いずれも国宝)の3躯は、力強さや写実性を持ち合わせつつ静かな落ち着きに包まれており、運慶が晩年に到達した境地を見ることができます。また、このときの北円堂の四天王像は、長い間失われたものとされてきましたが、現在中金堂に安置されている四天王像がこれにあたるという説が近年支持を集めています。賑やかな装飾、激しい表情の四天王像は、その堂々とした優れた造形から運慶一門の作にふさわしい姿です。

 本展では、北円堂の弥勒菩薩像と無著・世親像、そして中金堂の四天王像を組み合わせて展示することで、鎌倉復興当時の北円堂内陣の再現を試みるものです。弥勒菩薩像は2024年度の修理後初公開で、寺外での公開はおよそ60年ぶり。この機会をお見逃しなく、運慶の最高傑作が織りなす空間を、ぜひお楽しみください。」

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、東京国立博物館さま(HP)よりお借りしました。

 

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