★前田政雄 生誕120年展
北海道立函館美術館、2023年12月23日(土)-2024年4月14日(日)
(WEBサイト→)
函館市出身の前田政雄(1904年-1974年)は、木版画かであった平塚運一の知遇を受けて上京。梅原龍三郎から油彩画、平塚運一から木版画を学びましたが、やがて版画の道を選び専念することになります。
初期は、平塚門下らしい線描主体の表現を展開しましたが、のちに恩地孝四郎らから刺激を受け、次第に大胆な色画配置と大らかな構図ながらも重厚さを感じさせる山岳風景版画を制作するようになります。60年代以降は、丁寧な摺りによる美しい色彩と簡潔な構図によって、京都や奈良の古刹に美しさを求めました。およそ50年にわたる版画家人生の中で、題材のほとんどを風景に求めた前田政雄は、一貫して日本的な美を追求した画家と言えるでしょう。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、山田書店美術部オンラインストアさま(HP)よりお借りしました。