「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[講演会]★(当館学芸員)「揺さぶる絵 片岡球子と中村正義を中心に」

(中村正義『男と女』、1963年、豊橋市美術博物館)

★(当館学芸員)「揺さぶる絵 片岡球子と中村正義を中心に」

 北海道立近代美術館、2023年10月28日(土)14:00

(WEBサイト→)

artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp

 戦後、日本画滅亡論さえ唱えられ、社会や価値観の変革の波にさらされながら、日本画家たちはリアルで強靭さをそなえた絵画表現を求め、赤裸々な生の在りようや、時に凶暴な自然を凝視したり、現代美術に刺激を受けつつ伝統的な素材や技法を見直したりしてきました。とりわけ独自で革新的なアプローチで生み出された作品は、旧来の叙情性豊かで繊細優美なイメージの日本画とは一線を画する表現で、観るものの心を強く揺さぶり、日本画の表現の数々を、戦後、個性的な画境を切り拓いた岩橋英遠(1903年-1999年)や片岡球子(1905年-2008年)をはじめとする北海道立美術館、芸術館コレクションと、豊橋市美術博物館のコレクションを中心にご紹介します。

千住博ウォーターフォール』、1998年、北海道立釧路芸術館)

 豊橋市美術博物館は、反骨の画家・中村正義(1924年-1977年)をはじめ、三上誠(1919年-1972年)や星野眞吾(1923年-1997年)などの日本画革新の動向に棹さす優れた画家の作品や、既成概念にとらわれない「明日の日本画」を公募する「トリエンナーレ豊橋星野眞吾賞」(1999年-)の受賞作を数多く所蔵しています。1960年代から現在まで続く日本画創造の歩み-その優れて鮮烈な一端をご紹介いたします。

(岩橋英遠『彩雲』、1979年、北海道立釧路芸術館)

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。

 

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