★工藤和彦 信楽焼展
札幌三越、2023年9月19日(火)-9月25日(月)
(WEBサイト→)
工藤和彦さんは、1970年神奈川県生まれ。1993年剣淵町の福祉施設に窯業の指導員として赴任し、剣淵町の粘土による作品制作を始めました。工藤和彦さんの作品が表面的な美しさだけではない確かな存在感を感じさせるのは、かつて明治期に北海道に移り住んだ開拓民と同じく、陶芸で営みを続ける意義を日々思いながら作陶を続けておられるからでしょう。工藤和彦さんの陶芸家としてのアイデンティティは紛れもなく、道北剣淵町の陶土です。兼部地の土は陶芸で言う「味のある土」ではありません。その土を使って、唐津焼にも負けない質感を創り出しているところが、工藤和彦さんの優れたところです。誰もができる仕事ではありません。観るだけ美術部長も愛してやまない作家さんのひとりです。