北網圏北見文化センター、2022年2月12日(土)13日(日)10:00
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岸田劉生は1891年、東京銀座に生まれた画家です。2021年は、彼の生誕130周年にあたります。彼はその38年という短い生涯の中で、独自の芸術表現を切り拓きました。
岸田劉生は17歳のとき、外光派の画家・黒田清輝から本格的に絵画を学びます。20歳になると、文芸同人誌『白樺』を通して出会った、ルノワールやゴッホ、セザンヌら後期印象派の画家たちの作品に強く惹かれました。やがてデューラーら北方ルネサンスに感化され克明な写実描写を追求し、ものや人物に秘められた「内なる美」を深く探求するようになります。その後は一転、歌舞伎や浮世絵、中国の宋元画など「東洋的な美」にのめり込み、墨彩画を制作するなどして自らの芸術にも反映を試みました。
一般に洋画家として知られる岸田劉生ですが、若い頃には木版画やエッチング(銅版画)、本の装丁など幅広く手掛け、後年では日本画も数多く残しています。本展覧会では、日動美術財団のコレクションから、油彩画や水彩画とそれらをあわせた多彩な作品およそ90点あまりを展示いたします。また、彼の作品にモデルとして何度も登場した愛娘・麗子自身による油彩画も特別に公開いたします。大正時代を駆け抜けた岸田劉生の軌跡を、会場で是非ご覧ください。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北網圏北見文化センターさま(HP)よりお借りしました。