北海道立旭川美術館、2020年7月11日(土)-8月30日(日)
国立美術館巡回展は、独立行政法人国立美術館の所蔵作品を効果的に活用し、地域での鑑賞機会の充実、および美術の普及を図ることを目的とした事業です。本展では、国内有数の規模を誇る京都国立近代美術館のコレクションから、京都ゆかりの作家たちによる洋画、日本画、工芸の名品およそ80点を選りすぐって展覧いたします。
洋画は、京都の洋画教育において重要な役割を果たした浅井忠や鹿子木孟郎らと、梅原龍三郎や安井曾太郎らその弟子たちの油彩画を中心に、牧野克次や都鳥英喜らの水彩画を加えて紹介します。日本画は、森寛斎や菊池芳文らの先駆者をはじめ、京都日本画の中心的存在であった竹内栖鳳、国画創作協会の土田麦僊、美人画の一時代を気づいた上村松園、戦後の長きにわたって活躍する福田平八郎や徳岡神泉らの作品、また工芸は黒田辰秋らの木工とともに、民藝運動の富本健吉や河井寛次郎、独自の美を追求した北大路魯山人、清水卯一や15代樂吉左衛門らの現代陶芸の作品までを紹介し、京都においてたように展開した美術の魅力に迫ります。