「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[講演会]★(当館学芸員)「ギャラリートーク 岸田劉生の軌跡展」

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岸田劉生『村娘之図』、笠間日動美術館

★(当館学芸員)「ギャラリートーク 岸田劉生の軌跡展」

 北網圏北見文化センター、2022年1月29日(土)30日(日)14:00

(WEBサイト→)

hokumouken.com

 岸田劉生は1891年、東京銀座に生まれた画家です。2021年は、彼の生誕130周年にあたります。彼はその38年という短い生涯の中で、独自の芸術表現を切り拓きました。

 岸田劉生は17歳のとき、外光派の画家・黒田清輝から本格的に絵画を学びます。20歳になると、文芸同人誌『白樺』を通して出会った、ルノワールゴッホセザンヌ後期印象派の画家たちの作品に強く惹かれました。やがてデューラーら北方ルネサンスに感化され克明な写実描写を追求し、ものや人物に秘められた「内なる美」を深く探求するようになります。その後は一転、歌舞伎や浮世絵、中国の宋元画など「東洋的な美」にのめり込み、墨彩画を制作するなどして自らの芸術にも反映を試みました。

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岸田劉生の軌跡展)

 一般に洋画家として知られる岸田劉生ですが、若い頃には木版画エッチング(銅版画)、本の装丁など幅広く手掛け、後年では日本画も数多く残しています。本展覧会では、日動美術財団のコレクションから、油彩画や水彩画とそれらをあわせた多彩な作品およそ90点あまりを展示いたします。また、彼の作品にモデルとして何度も登場した愛娘・麗子自身による油彩画も特別に公開いたします。大正時代を駆け抜けた岸田劉生の軌跡を、会場で是非ご覧ください。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北網圏北見文化センターさま(HP)よりお借りしました。

あしたはきょうよりもっといい日。