「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[美術展]吉村作治と国立カイロ博物館所蔵品展

イメージ 1

                 チャイの人型棺(エジプト・ダハシュール北遺跡より出土)
吉村作治と国立カイロ博物館所蔵品展
 北海道近代美術館、2010年2月20日(土)-2010年3月31日(水)

 本展覧会は、サイバー大学吉村作治学長が、エジプト・ダハシュール北遺跡で発見した、未盗掘の木棺に加え、世界最高のエジプト美術品を有する国立カイロ博物館の所蔵品を借り受けて、「古代エジプトの埋葬」をテーマに開催するものです。40年以上の実績を持ち、エジプト発掘分野ではほとんど唯一の日本隊と呼ぶことのできる早稲田大学古代エジプト調査隊(吉村作治隊長)が、実際に発掘した遺物を、世界に先駆けて日本で初公開されます。

 今回展示される木棺は、2007年1月というごく最近発掘された未盗掘のもので、学術的にも極めて貴重です。そのうち、3800年前の中王国時代のものは、夫婦(夫・セベクハトと、妻・セネトイトエス)が、同じ墓穴に一緒に埋葬されていたという、過去にほとんど出土例のないものでした。 また、3400年前の新王国時代のものと見られる「ウイアイ」の黒い人型棺は、杖が一緒に埋葬されており、大きな権力を持ったアメン神殿の職人長であったことを伺わせています。さらに同年7月には、親子が同じ墓穴に眠っていたケースとしては世界初の、3400年前の未盗掘ミイラも発見されました。父親は、「チャイ」という人物で、ウイアイ同様職人でしたが、特徴的なのは、木棺内に花束があったということ。これは、ツタンカーメン王墓以外では唯一という、大変に貴重な出土例となっています。

 こうした日本の調査隊の発掘成果に加え、国立カイロ博物館からは、吉村作治学長監修のもと、「埋葬」をテーマにした約70点の貴重な所蔵品を借り受けることになっています。国立カイロ博物館の所蔵展の日本開催は、2001年以来7年ぶり。大きな注目を集める展覧会となります。
 展覧会場には、ダハシュール北遺跡の発掘現場が再現され、未盗掘の木棺が掘り出されたばかりのような、臨場感あふれる展示が計画されています。このほか、実際に未盗掘木棺が発見された瞬間を追った映像を会場で流すなど、入場者がエジプトでの発掘調査を体感できる展覧会になっています。

★「観るだけ美術部員」のつぶやき
 今年最も注目される展覧会のひとつです。こうした展覧会が、札幌で観られるというのも、幸せなことですよね。私は、古代エジプトには詳しくはありませんが、でも興味はあります。小さい頃は、ツタンカーメン王のマスクが怖くて、写真を見られなかった思い出があります。今回は、ミイラを納めた彩色木棺などが出展されます。大注目の展覧会です。

★北海道立近代美術館「エジプト展」HP
http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/exhi/special/special_next.html

http://www.hbc.co.jp/event/egypt_09/index.html
あしたはきょうよりもっといい日。