内田ら第1期生の卒業式が行われた旧札幌農学校演舞場(現在の時計台)
★「クラーク博士の教え子 内田瀞(きよし)」展
北海道立開拓記念館、2009年11月28日(土)-2010年2月28日(日)
内田瀞(きよし)は、現在の北海道大学の前身、札幌農学校の1期生でした。有名なクラーク博士に直接指導を受けた人物でもありました。のちには、北海道庁の殖民事業に携わり、自ら農場経営を行うなど、北海道史にさまざまな足跡を残しています。本展では、新しく当館に寄贈いただいた資料を中心に、その生涯を振り返り、北海道開拓使時代をたどります。
内田は、クラーク博士が帰国したのちも文通を重ねており、そのときの私信が、現在も残されています。内田 瀞は卒業後、北海道各地で開拓のための測量や適地選定作業に従事したのち、上川で農場管理者となって、「米どころ上川」の礎を作りました。5年前、内田瀞のひ孫にあたる東京在住の女性により、内田の遺品1400点余りが北海道開拓記念館に寄贈され、本展の基本資料となりました。
★「観るだけ美術部員」のつぶやき
札幌農学校の卒業生としては、新渡戸稲造、内村鑑三、有島武郎などが有名ですが、いずれも札幌農学校の1期生ではありません。では、1期生は・・と思っていたところに、この展覧会が開かれました。クラーク博士に直接指導を受けた人物の後半生は、とても興味があります。
★北海道立開拓記念館HP
http://www.hmh.pref.hokkaido.jp/
※それにしても、きょうは寒かったですねぇ。北海道占冠村では、-34℃だったとか。道民でも想像できないくらいの極寒! 早く春にならないかな。